年末に救急外来で診てもらったときは赤ちゃんは左にいると言われてた。

しかし術後一週間後の診察では
「ここに妊娠してたんだよ」と先生が右下腹部の上に手をあてて教えてくれた。

右卵管?…

私の右卵管は細くてつまりやすい。

不妊検査で卵管造影をやって、出産で右卵管がつまっていたことが分かり、通してもらったほうの卵管だった。

毎月タイミングを診てもらってたので、どっちから排卵するかも毎月教えてもらっていた。
勉強不足の私は、左右交互に排卵すると思ってたので今回の妊娠は左から排卵だと思ってた。

でも実際は排卵は左右ランダムに起きる。だから順番関係なく右だった。

短い妊娠期間中、ずっと毎日のように右下腹部が痛くなってた。
赤ちゃんがいるのは左だから大丈夫!
と言い聞かせてたけど、実際は赤ちゃんは右にいて、悲鳴をあげていたのかもしれない。

それに気づくことができなかった。
術後の出血は2週間続いた。
妊娠の場所が悪かっただけに、手術してからも処置をマメにされてそのたび痛くてむなしくなる。

2回もこうなってしまったのを何かのせいにしたかった。
とりあえず、仕事のせいにしたかった。

職場に臨月の妊婦が2人いた。

偉そうにお腹を突きだし、重労働は全部私が頼まれた。
経過が経過だけに妊娠を一部の人以外には公表してなかったので、私も妊婦ですから!とは言えなかった。

その妊婦、ただでさえ妊婦を見るのは辛いのに

流産宣告されてからもことあるごとに「2人目も男の子なんだよね…今からでも性別変わってくれないかな…はぁ~男の子じゃヤだな…」

と毎日グチを言っていた。

臨月なんだし、そんなこともう言わなくても良くないか?


臨月までたどり着けることだってどれだけ奇跡かも分からないくせに

文句ばかり言ってる妊婦に腹が立った。


私は、産まれてきてくれるなら性別はどっちでもいい。

何でこういう考えの人は初期流産を繰り返し、お腹の赤ちゃんに毎日文句ばかりいってる人が何の苦労もなく出産できるんだろ。
一人であるいてトイレに行けるようになってから、診察があり、

病室から待合室へ移動。


お迎えの連絡をしておいたので相方は先に待合室で待っていた。

優先的にカルテをまわしてくれると看護師さんが言ってくれたけど、

それでも相変わらず混んでいてしばらく待ってからやっと呼ばれた。


「手術して分かったんだけど、今回の妊娠は子宮のいちばんはじっこで妊娠してた。かなり、ソウハ(掻き出す)したけど、場所が悪かったから出血がしばらく続くかも。これが少しでも場所ずれると子宮外妊娠になってた」
と模型で、卵管スレスレの子宮の場所を指差し説明してくれた。

子宮外妊娠…

場合によっては卵管が破裂して命にも関わるってネットで見たことあるあの子宮外妊娠?!

説明聞いて恐ろしくてゾッとした。


よくこんな子宮のはじっこで心拍確認までもったな。

必死に生きてくれた赤ちゃんに感謝。

そして大変なことにならないよう赤ちゃんが守ってくれたんだ、ギリギリのとこで必死にしがみついてくれたんだ!

と思うとまた涙がとまらなくなった。

2人から救われた私の命、大切にしないと。


赤ちゃんを少しでも責めた自分が本当に情けない。

さようなら。ありがとう。

最後に、何でそんな場所で妊娠が成立してしまったのか聞くと

「これも運だね…」と言われた。

妊娠も出産も、すごく難しいことなんだ。