どうも、ご無沙汰しております。
まずは、先日の熊本地震で被災された方と犠牲となられた方に衷心よりお見舞いと
お悔やみを申し上げます。
さて、本題ですが前回の更新が3月初めだったので、約2か月半ぶりの更新となりますね。
そして、2016年も、もう5か月近く経つというのに、今年初の撮り鉄を敢行しました。
なぜ、今頃になって今年初めの撮り鉄なのかというと・・・
実は今年の1月、【120レ】の記事をアップした翌日に父親が他界してしまい、それから
色々な手続きに追われ、ようやく落ち着いてきたところでこれまでのリズムを少しずつ
取り戻すためと父子共通の趣味でもあった撮り鉄を敢行しました。
そういうわけで今年初の撮り鉄のターゲットはタイトルにも記したとおり、
「小田急線にホンモノのE233系が現る!」です。
(百合ヶ丘駅を通過する、急行・我孫子行き E233系2000番台)
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、この春のJR東日本・東京メトロ・小田急3者の
ダイヤ改正により、東京メトロ千代田線を走る車両運用の効率化を進める一環として、
これまで千代田線を挟んで小田急・JR常磐緩行線を通しで運用する車両を東京メトロの
車両(6000系・16000系)のみから、JR東日本(E233系2000番台)と小田急(4000形)の
車両も受け持つ体制に改められました。
というわけで、小田急線においても代々木上原~新百合ヶ丘~唐木田間を中心に
「ホンモノの」E233系が営業列車として姿を見せるようになったというわけです。
ところで、タイトルや本文内においてもやたらと「ホンモノのE233系」と強調していますが、
実は小田急にはJR東日本公認の「ニセモノのE233系」が存在しているからです。
(百合ヶ丘駅を通過する小田急4000形・快速急行新宿行き)
小田急の千代田線乗り入れ車両である4000形が「JR東日本公認のニセモノのE233系」
なのです。
4000形の登場は2007年。もうこの頃から千代田線を走る車両については運用効率化を
進めるために2016年度を目標に3社の車両がそれぞれの相手線区を走行するという、
マスタープランがすでに出来ていたようで、この当時のJR東日本の千代田線乗り入れ
車両であった203系についても延命は行わず、新型車両で置き換える方針がすでに
固まっていたようです。この時点でE231系には製造がすでに終わっていたことや、空き
番台がなかったこともあり、203系の後継車両は自然と「E233系の地下鉄乗り入れ対応型」
となりました。そんなわけで小田急4000形は千代田線直通の他に将来の常磐緩行線
乗り入れを想定して、JR東日本からE233系の仕様を購入し、その仕様を基に小田急
タイプにアレンジしたというわけです。そのため小田急4000形は「JR東日本公認の
ニセモノのE233系」というわけなのであります。
(読売ランド前~百合ヶ丘間を走るE233系2000番台・急行 唐木田行き)
E233系2000番台の小田急線内の走行区間は代々木上原~新百合ヶ丘~唐木田間が
メインとなります。途中、登戸で南武線と交差するので、南武線用・8000番台との共演も
見られるかとお思いでしょうが、どちらも駅舎が改良されて、お互いの線路が見えにくくなって
しまっているうえに、常磐緩行線用2000番台の方は複々線の内側線を走るため、南武線用・
8000番台と一緒に一枚の写真に収めるのは至難の業かと思います・・・。
その代わりと言ってはなんですが、多摩センター付近ではこの車両との共演が見られそう…
(東京都交通局 都営新宿線用10-300形4次車 南大沢にて)
小田急4000形が火付け役となり、その後も都営地下鉄を運営する東京都交通局や相鉄など
にもE233系の仕様を購入した車両が登場しています。
中でも都営地下鉄の10-300形は登場当初から3次車まではE231系800番台をベースに
都交通局独自のオリジナル車体を載せていましたが、写真の4次車からは、完全に
E233系2000番台とほとんど同一の車体を載せています(機器類もE233系2000番台と同一)。
小田急4000形が「JR東日本公認のニセモノのE233系」だとすれば、
都営地下鉄10-300形4次車は「JR東日本公認のE233系のモノマネ芸人」といったところ
でしょうか。
(読売ランド前付近にて。E233系2000番台による急行・綾瀬行き)
千代田線・小田急線ウォッチングが楽しみになってきた今日この頃です。
では、また。