ワシはまだまだ元気じゃ!そう簡単に引退なんかせんぞ!!(怒)
ワシは箱根登山鉄道のモハ1という電車じゃ。いまから約85年くらい前に
この世に生を受けた。以来、この箱根の鉄路はワシと弟のモハ2、そして
1997年に惜しくもこの世を去ってしまったモハ3の三兄弟で守ってきたのじゃ!
ところがのう、最近になって3000形という「アレグラ」とかいうヘンな愛称の
付いた若僧がのう、
「私はモハ1形さんとモハ2形さんと世代交代をすべく、この世に生を
受けました。見た目はきゃしゃな体格かも知れませんが、VVVFインバータ
という最新の技術で80‰の急こう配も難なく登れます。どうぞご安心して
御隠居してください」と、抜かしてきておるのじゃ!!
ぶぁっかもーん!!(怒)
何をぬかしおる!!VVVFなんちゃらで80‰の急勾配も難なく登りきれます
だと!?おぬし、箱根の鉄路をなめとんのか!?お!?
箱根の鉄路はのう、急勾配と急曲線の連続で、そういう過酷な線路を
ワシらモハ1・モハ2・モハ3の三兄弟で守ってきたからこそ、
今日があるのだぞ!
最近になってのう、ようやく1000形「ベルニナ」が就役から35年近く
経ち、そして2000形「サンモリッツ」も就役から25年近く経ち、
貫録らしい貫録がついてきたから、ワシは奴らに第一線を譲って
隠居しようかと思っておったのだが、就役してまだ1年も経ってない
ヒヨコにこんなことを言われてしまってるようでは、ワシもなめられた
もんじゃ!(怒)当分引退なんかせんぞ!
と、以上、3000形「アレグラ」号の就役で、退役が迫られている、モハ1形と
モハ2形の切ない心情を怒り気味調でお届けいたしました…(;^_^A
最後に、箱根を訪れる際は、最新の火山情報を確認して、火口付近には
決して近寄らないでくださいませ。