本格刑事物の少女マンガ『デカワンコ』。
今回も、(結局のところ)桐島刑事をおっかけたいと思います!

というのもですねぇ。
前回が「桐島篇」今回を「柳篇」にして、イケメン祭りしようと思ってたんですよ!
読み直してみたんだけど、ダメだ。


警視総監賞もらって捜査一課に配属されたワンコこと、花森一子、通称ワンコは、犬並みの嗅覚をもつ可愛い洋服の女の子。
本人に言わせると、嗅覚に関しては警察犬のエース中のエース「ミハイル警視」がライバルで、並の警察犬では勝負にならない、とか。

鼻が良すぎることで人間関係を微妙にしてしまい、子どものころは苦労したようですが、、、
その特技に構わず(というか積極的に利用)に親友になった子がいます。交通課の警察官、オニコ。
そのオニコが誠士郎様〜とお慕い申し上げているのが、桐島の先輩の柳刑事。
オニコの発案で、四人でご飯、、、のつもりが殺人事件の捜査をしたこともあります。

柳は「切れ者」。
ワンコの鼻が人並み外れてすごいこと、最初に認める人物でもあります。
事件の捜査でも、先の先まで読んで、手を打ってくれてて、事件が泥沼化しないようにしてくれる頼りになるお方。
また、色気のあるイケメンであることを使って、女性の容疑者を落としまくる。(必殺技はメガネを外す)

ワンコに対しては、余計なこと言いそうになった時に輪ゴム鉄砲を当てて止めたことがありました。射撃の腕前も警視庁一なんですねぇ。

でも、そこまで。

柳刑事は女性警察官の憧れのまと。自分がモテるのも百も承知の可愛げはないイケメンなんですけども。
ちょっと、、オニコには優しいと思うんですよね。「暇な時なら食堂で昼飯付き合ってやる」と言った時は、私は驚いた!!
姑とお嫁さんの二人暮らしの家で、誰かが殺されて埋められてる!(誰が?)の事件の時に、
オニコが誠士郎の母のことを妄想するんだけと、また変なこと考えてるなーって、オニコのことを考えてるんですね。
柳刑事のモノローグはあまりないので、これはやはり。。

で、どんなお母様なの?誠士郎さま。


捜査一課の面々は、得意技に対しては全幅の信頼を置いてるし、弱いところにも理解をし、
しょーがねえなー、とお互いにフォローしたりしてる。誰が何と言おうとも。

みんなそうなんだけど、柳は特に策士ですね。

熱を出したワンコを見舞うように、柳はキリを差し向け、花森家では「あなたが!」と迎えられます。
「娘のにおいがぷんぷん」だそうで。言われてキリはゾーッとしてましたけどね。

それと、ワンコとのコンビを代わる、とキリに思わせて(実際はワンコと自分が代わるのをミスリード)「何あせってんの?」って、ホントに可愛げないんすよ。
単細胞に揺さぶりかけてんすよ。
単細胞に揺さぶりは、シゲさんもか。「キリは同僚との結婚がいいんじゃないのか」なーんてね。
「お前らなんだかんだ、いいコンビだよ」
あ。みんなで揺さぶりか〜。

私としては、課長とワンコのコンビ、桐島と柳のコンビも好きです。

追い詰められて、崖から落ちたワンコとキリと和田。
に、ボートから救命浮き輪をチャポンと放る柳。
この人の立ち位置、結局これなんですね。
髪一つ乱さない。(あ、女医さんに健康診断された時はやつれて乱れてた)


画像借りてます。
ドラマではバツイチでイケメンでもなくて、なんか変な役になってました。

柳が読んだ先は、まず外れないんです。
桐島の気持ちも、この人を通して見てると、炙り出しのようにわかりやすい。
そして、「おまえが言えば」と言った「富士」さんの読みも。

京都で、ワンコを助けに向かおうとした桐島は、
犯人を追いかけてる時とは全然違う顔でした。
あんな切ない顔で、ヘッドロックなんかかけてんじゃありませんよ。。


この作品は連載中として、この後『高台家の人々』が始まります。連載中に『アシガール』も始まって、それはまだまだ連載中ですね。途中でだす、は森本梢子にはアリなんですね。

高台家も、5巻は後から出ました。
デカワンコも、13巻は後から出るかもですね。
ワンコの弟二助が、ホントにT大出て、上司で戻ってきたりして。
二助といえば、作中で唯一、キリの自宅マンションに行ったね。「絵に描いたような寝に帰る部屋」と言ってたけど、十分、おしゃれできれいにしてたね。「女の匂いがしない」とも。
そっかー。モテるのにねぇ。
出会っちゃったってことかなー。
二助がバラしてくれたから、読者も落ち着いて、13巻を待てるってもんですな。

同僚のみんなもワンコの家族も、キリの気持ちはわかってるけど、
ワンコ一人がなーんにもわかっていません。
キリ、ちゃんとわかるようにしてあげなね。
その時をどうか見せておくれ。
いきなりウエディングドレスで登場とか、やめておくれな。