光る君へのネタバレとオタクの戯言が含まれております
閲覧は自己責任にてお願いします
花山天皇の即位エピを伝聞にした代わりのシーンがあれって……NHK的に出来るギリギリのラインだったんだろうなぁ……（挨拶
さて、今回のサブタイトルは「五節の舞姫」
そもそも五節の舞姫って何かというと
天武天皇の元に天女が舞い降り、袖を五度振った……という伝説が基になっている、雅楽の中で唯一女性が舞を務める演目です
最初は公卿（帝に拝謁できる上流貴族）や国司（今の県知事）の娘から選ばれていましたが、時代が下るにつれて公卿の部下である中流貴族から抜擢されるようになりました
新嘗祭（天皇が収穫を祝う祭り）は4人
大嘗祭（即位して最初の新嘗祭）は5人がセオリーです
花山天皇が即位してすぐの新嘗祭だから5人じゃないの？と一瞬思いましたが、史実では大嘗祭は翌年に行ったという記録が残っているんだそうです
#Xの歴史班の情報量すげえ
光る君では「女好きの花山天皇に目をつけられては困る！」という理由でまひろに依頼が回ってきましたね
この五節の舞姫は上流貴族の公達と出会うきっかけになりました。
中流貴族からしたら名誉なお役目ですし、娘の出世のチャンス！て思っていた人もいたかも知れません
源氏物語の中にも五節の舞姫を務める娘に源氏の息子・夕霧が好意を持つというシーンが出てきます
また、倫子さんが黒猫を抱っこしているシーンも源氏物語後半にに登場する女三の宮をモチーフにしてると思われます
当時は猫に長い紐をつけて飼うのが一般的でした
さて前置きが長くなりましたが本編の感想を。
まひろはしれっと三郎に自分の素性を話してしまいます
一方の三郎が話そうとすると……宣孝おじさん登場！！何というラブコメのお約束←
何気に牽制してませんか、宣孝さんよぉ
直秀も三郎に「散楽に来るな」と言ってくるし……前途多難な三郎くん
まひろはまひろで父親への複雑な気持ちを宣孝に打ち明けていました
宣孝は表情に出さずにいるけど間違いなく三郎の正体を知っているでしょうに……そこは伏せたまま「いい人」演じてるところが本当蔵之介さんらしくてニヤつきます
相変わらず土御門邸通いが続くまひろは相変わらず空気読めない発言して、それを嗜めつつフォローする倫子の器のデカさを見せられる
黒木華さんの存在感いいねぇ
紫式部が倫子の娘彰子の元に上がったばかりの頃はなかなか周囲に馴染めなかったと自らの日記に書き残しています
今のまひろを見ているとそりゃそうだろう……と思っちゃいます、ほら陰キャなオタクだし
そして円融天皇が退位し、花山天皇の即位が決まりました
円融天皇に会いたくて参内した詮子ですが「兼家とそなたが朕に毒を盛ったのか？」と問い詰めた上に「二度と会わない」と絶縁宣言をされてしまいます
視聴者からすると詮子は関係ないのに……と思うのですが、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いな円融天皇ですから詮子が何を言っても伝わりません
詮子に問い詰められた兼家は「なんのことやら」とすっとぼけ、道隆は驚き、実行犯の道兼は固まり、道長は複雑な表情を見せます
兼家がとことん悪役ムーブかましててめちゃくちゃ面白いです
このくらい図太くないと天皇に毒を盛るなんて出来んやろ
蚊帳の外だったはずの道隆の「察した」感……いや、お前そこ納得するのかよっ？！
道兼も「俺の策が認められてる」って顔に出すなよ？！
そんなこんなで花山天皇即位
あのエピは流石にやらんか、普通や……と思ったら初夜から緊縛プレイとか攻めてるなNHK？！
Xでトレンド入りしてて白湯噴いた
その後、倫子の父源雅信からの伝聞という形で即位の儀の最中のやらかしエピソードを披露させる念の入れよう……いや史実だからいいんだけどさ（いいのか
もうひとつびっくりしたのが「被り物を取られるというのは今でいう下着を取られるのと同じくらい恥辱だった」と丁寧に解説してた事
これ平安クラスタには常識なんですが、公共放送のドラマで解説するって初めてだと思うんだよね
いくら癇癪起こしていても流石に実資の冠を取らなかったのはさすがの花山天皇もこいつにはやっちゃアカンという認識を持っていたという事で
今回の推しは断然実資殿です
そして五節の舞姫本番
三日ほど前から御所に缶詰にされて猛練習するので、ハードさに耐えられず倒れる姫君もいたらしい……
当時、女性が顔を出すのは恥ずかしい事とされていたので、多くの男性の前で踊るのは相当なプレッシャーがあったんでしょうね
映像が美しすぎて実況忘れました！
ここまで再現してくれてありがとうNHKさん！！（この勢いで青海波も是非（しつこい）
ちなみに御所での行事は夜に行われるものと決まっていました
演出が上手いなあーと思ったのは、まひろは三郎と道兼の正体に気がついたのに三郎は居眠りしていて気がつかない……おまけに起こそうとする道兼が不覚にもいいお兄ちゃんに見えるマジック（ｺﾗ
そしてすれ違いは続く
最後まで舞姫を務めたまひろは立派だよ！！
そのまま動けなくなるんじゃないかとヒヤヒヤしたから！
真実を知ってしまったまひろとまだ知らない三郎の今後はどうなる？！
それは次回の講釈で！！