どうする家康第45回のネタバレとオタクの戯言が含まれております
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秀頼と家康の二条城での会談から方広寺の鐘銘問題までのお話
大坂の陣への布石の回です
ふたりのプリンスは秀頼と秀忠であり、家康と氏真(宗誾)でもあります
オープニングに出てきた黄金の時計は、静岡県静岡市の久能山東照宮にて実物を見ることができますよ
序盤、秀頼が舞っていたのは「蘭陵王」という演目です
眉目秀麗な武将蘭陵王は仮面で顔を隠し、兵の士気を上げて戦に勝利したことを歌ったもの
本来は仮面を着けるのですが、今回の秀頼のように若い男性が舞う時は仮面をつけず、薄化粧で舞う事もあるんだとか
ただ……この蘭陵王、悲劇的な最期を迎えているので「これ、フラグか?」とか思ってしまう
#深読みが過ぎるオタク
秀頼が各地の寺社の再興に尽力したという話は有名ですが、政治的な功績は伝わっていません
なのでいくらでも創作が可能なのですが、舞曲はともかく槍の稽古まで室内でやらせるとか……籠の鳥を思わせるんだよね
そんな秀頼のデビューが二条城での会談でした
加藤清正が「命を賭けて守る」と言っておりましたが、清正はこの会談後まもなく病没してます……神経使いすぎて燃え尽きたかのように……
家康との上座下座のやり取りはほぼ史実です
ドラマでは秀頼が秀吉を彷彿とさせる強かさを見せていましたね
今で言う世論を味方につける事に成功したのです
実際、秀頼の成長ぶりを見た家康は「豊臣は危険」と認識していました
役者さんがイケメンなので勘違いしがちですが、秀頼はお相撲さんレベルの大柄な人だった模様(母である茶々も大柄だったらしいから、母の血筋か?)
#夢を壊してスマン
秀忠は卯年生まれです
素直な白兎であり、かつての自分そのものだと思っている家康
厳しくしてしまうけれど、彼の素直さ、己の欠点を正しく理解している点を認めていました
太守殿が説いた王道と覇道
その思想を正しく理解する秀忠なら、次代を託せる
ただ、秀頼存在がまた戦になるかも知れない
脳裏に浮かぶのは三成の慟哭
悩む家康の元に出家して宗誾と名を変えた今川氏真が訪ねてきました
追放後は今川家復権のために色々奔走していましたが上手くいかず、家康の保護を受けて夫婦でのんびりと余生を過ごすようになっていました
「平気で人を殺せるようになっただけ」
そう吐き捨てる家康に氏真は
「お前に救われた命がある事を忘れるな」
と返します
生きるために一度は敵対したけれど、ただの白兎な家康を知る氏真だから言えた弱音
予想通り号泣ですよ……
#腐沼の方々が荒ぶるのもわかる←
欲を言えばもう少しふたりのエピソード挟んで欲しかったけど、それは贅沢かw
史実では家康が呆れるくらいに頻繁に訪問していた氏真
孤独を深める弟分が心配で仕方がなかったんでしょうね
最後
方広寺の鐘銘問題ですが従来は「家康がいちゃもんをつけた」と言われていますが、そもそも他人の名前を軽々しく使うこと自体がアウト!な時代なんですよ
「あなたを呪ってます」って公言してるようなもんです
だから豊臣側からの挑発と考えるのが自然なんですよね
今回は茶々がノリノリで採用した描写になってますが、案外秀頼が若気の至りで採用してたら怖えなぁーと
#今回の秀頼ならやりそう
そして次回は大坂の陣へ突入する訳なのですが……それは次回の講釈で!!