どうする家康第43回のネタバレとオタクの戯言が含まれています

閲覧は自己責任にてお願いします


関ヶ原の戦いです


もう何十回と取り上げられたであろう関ヶ原の戦い

それまで通説とされていたものの根拠は江戸時代以降に成立した軍記物であり、かなり脚色されていた事が分かっています


近年そんな関ヶ原を見直す研究が盛んに行われていて、当時の資料(主に戦況報告の手紙)を検証した新説が普通に本屋で買えます(笑)


今回は通説と新説をミックスした感じだなーと思いながら観てました

小早川秀秋への問い鉄砲もなかったし


それにしても桶狭間から小牧長久手までの回想シーン入れてくるの反則じゃないですか?泣きそうになったじゃないか、叔父上……!


え?秀頼やる気なの?

茶々は三成が催促しているから早く出陣しろと輝元に言うが、なんだかんだと出陣を伸ばす輝元……やる気あるんかい?


家康は関ヶ原へ出陣し、大垣城にいる西軍を野戦に誘い出す策へ


予定通りとニヤニヤしていたが、小早川の動き(松尾山への布陣)は三成にとって想定外だった訳ですよ

従来説では優柔不断と言われている小早川秀秋が実に野心的でアグレッシブだなぁー


X(旧Twitter)で毎年繰り広げられている関ヶ原の戦いは通説ベースで色々とエピソードがあるんですが、その中に「宰相殿の空弁当」というものがあります


西軍からの出陣の催促に「今、飯を食ってるから(かなり意訳)」と断ったというものです


言ったのは一族の毛利秀元ですが、マジで握り飯食ってる吉川広家に空弁当じゃないのかよっ?!と噴いた俺wwwww


一方、大坂では

茶々との面会を求めた阿茶さま

家康による調略の話を振り、秀頼のために出陣を止めるように勧める阿茶に、茶々のムカつくわこの女!な表情にジワる


「おっかないおなごだったわ」


いや、一歩も引かないあなたも別の意味でおっかないですよ阿茶さま←



様々な戦を生き抜いたからこそ、勝負所を冷静に見定めている家康

目の前の戦の様相に動揺している三成


相変わらずいい対比です


勝負所と察した家康は自ら前線へ出ます

そんな家康の動きを見た秀秋は、家康に味方する事を決断

もっとも最近の研究では秀秋は早々に家康側として戦っていたようですが


これをきっかけに一気に勢いは家康側に傾き、三成側は総崩れに


そして出た!島津の退き口!中央突破!(台詞だけだけど、無双やってるから脳内再生余裕だったオタクは俺)


島津義弘が選択したのは敵中突破という従来ではあり得ない撤退方法でした

島津の捨てがまりと言って、敵を少数で引きつけている間に他の兵は退却する

ちなみに引きつけている兵はひとり残らず戦って死ぬという……島津のお家芸のひとつです

他にも釣り野伏という戦法もあるので、気になる人は各自でググってくれ(無責任


この逆転の発想のお陰で島津は敗戦軍でありながら、薩摩一国を守る事ができたのです



直政が島津勢を追撃して負傷したのは史実にございます

関ヶ原の前に体調を崩していたらしいのですが、怪我をしているにも関わらず戦後処理に駆けずり回った事で寿命を縮めてしまったのでした


生涯無傷を誇った平八郎に対して、常に先陣を切り、怪我だらけだった直政

そんな直政を家康はずっと近くに置いていました


家康側勝利の報に怒りがおさまらない茶々

茶々様、怖いー!!!

輝元が大坂城から退去したのは茶々様にぶたれたからなのか……(マテ


三成は自分が引き起こした戦がどんな結果をもたらしたかを知り、大きなショックを受けていました


「自分の中にも乱世を求める心がある。家誰にでもあなた(家康)にもある」


だから戦無き世など世迷いごとだと

でも、それに動じる家康ではありません


「それでもやらねばならない」


戦無き世という夢物語を求め、歩んできた男の覚悟を見て初めて、三成は己の敗北を実感したのではないでしょうか?


しかし秀忠の軍が関ヶ原に間に合わなかったことで、豊臣ゆかりの大名に手柄を与える結果となってしまいました

そこから家康がどうやって「天下人」となったのか?

それは次回の講釈で!!