現在放送中の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にて一躍脚光を浴びた阿野全成。
新納慎也さん演じる全成と、宮澤エマさん演じる実衣のほのぼの夫婦に癒された方も多いはず。
しかし史実の全成は「悪禅師」というあだ名が付いていました。
この「悪」とは今でいう「超強い!!」の意味で使われておりまして、かなりの荒くれ僧だったようです。
そんな阿野全成の墓所がある沼津市東井出の大泉寺へ行ってきました。
住宅地の中にあり、道が結構狭いのですが、駐車場は整備されており、のぼりもあるのでわかりやすいかと思います。
こちらが山門。
阿野全成ののぼりが目印。
山門をくぐってすぐ右側にお線香が並んでいます。
賽銭箱にお金を入れ、2本いただきます。
それぞれのお線香に付けられた札が非常にユニークなので、お寺の方の許可をいただいて写真を撮ってみました。
どこからツッコミましょうか、これwww
左下にこっそり書いてある文句もまた腹筋を刺激してくれます……このセンス、好き←
あと半分はこんな感じ。
風起こせま線香は明らかに鎌倉殿の13人に便乗しましたね、わかりますwww
ちなみに私は「焦りま線香」と「悩みま線香」をチョイスしました(なぜネタに走らなかったのか(笑)
鎌倉殿の13人に便乗といえばこれ。
全成おみくじやれば良かった……このノリなら絶対ネタしか来ないと予想できるのに(今更)
こちらが全成と全成の息子、時元の墓塔です。
墓塔はありませんが、源頼家の子公暁もこちらの寺で供養されているんですよ。
阿野全成は源義朝と常盤御前の間に生まれました。
源頼朝の異母弟であり、源義経の同母兄(常盤御前の子は3人いて全成が1番上で義経は末っ子)に当たります。
頼朝の兄弟の中では1番長生きした人でありますが、権謀渦巻く鎌倉で生き残れるだけの能力は無かったようです。
ですが地元の方には慕われていたのでしょう。
時代が下がって戦国時代に駿河を治めていた今川義元公が大泉寺の祭礼に寄進したという記録が残っています。
さほど広い境内ではありませんが、ボランティアさんの解説が面白いのでぜひ聞いてみてください。
鎌倉殿の13人もしっかり観ているらしく、あのシーンは……とか、ここがね……などと大いに盛り上がりました。
お盆の時期とあって全成、時元、公暁の位牌は本堂にお祀りされていました。
この本堂、もとは武家屋敷だったそうで、その名残があちこちに残されていたり、太平洋戦争の最中に鉄の供出を免れた鐘があったりと、興味をそそるネタが満載。
中でもすごかったのは、住職渾身の消しゴム版画。
全成が登場するシーンを描いた消しゴム版画が一堂に並べられていました。
ボランティアさんのアドバイスから動画を撮りましたので、是非ご覧ください。