図書館で見つけた一冊。

子宮メソッドで美人になろう!がコンセプトの一冊。美人の定義は本文に譲るとして。

子宮を温めるにはお腹じゃなくてお股!という衝撃的な事実……いやぁ、看護師になって20年越えたけど初めて知ったわ……(^◇^;)


ドキっとする部分が多くて考えされられました。というか、嫌でも自分の過去を振り返えざるを得なかった----


私は過去に2度、中絶手術を受けています。
相手は2度とも今のパートナーです。


子宮筋腫が見つかったのは2度目の妊娠が発覚した時でした。一度は産む決意をしました。当時30を超えていたし、彼にも彼の義父(実の父親ではないため、この表記にしました)にも話をして了承を得ていました。

ところがある時、彼から電話が。

「やっぱり堕ろして」

実は妊娠が発覚する少し前に彼の母親が亡くなっていました。そんな微妙な時期に妊娠となると、周囲にも角が立つから……と。

それなら始めから産んでと言わないで欲しかった。でも、ひとりで産んで育てる自信もなかったから、中絶しました。
唯一相談していた姉には「ダメになった」とだけ言いました。私の両親はもちろん知りません。

2度とも仕事が休みの日に手術を受け、翌日何事も無かったかのように仕事をしました。悲しむことも、彼を恨むことも封じて、ひたすら働いたのです。


その封印が解けるきっかけは、今月受けた「グリーフケア」の講習会の後でした。
愛する人の喪失を経験した遺族へのサポートをする事が目的の講習会。仕事の役に立つかな、と思って参加したら、自分自身のために受けたのだと気づいたのです。

……宿泊していたホテルで号泣しました。

そして、その時期に自分の素直な感情をひたすら押し殺していたのが原因で、子宮筋腫に罹ったのだとようやく本書を読んで理解しました。

まさにベストなタイミングで出会った一冊でした。少しでもズレていたら「またよくある自己啓発本かー」で終わっていたでしょう。
実際、著者の既刊は店頭にあってもスルーしていたのですから。

ちなみに。
とある尼寺で既に水子の供養をしていただいていましたが、今回改めて供養をして区切りをつけたいと思います。

読んでよかった。
気づけてよかった。

心から著者さんに感謝です。