「わかった、やっておくね」

「とりあえず、やっておきますね」

 

 

そう言ったあと、

なんとなく胸が重くなったこと、

ありませんか。

 

 

断りたかったのに、

断れなかった。

本当は NO だったのに、

口からは Yes が出てしまった。

 

 

それって優しさから、なんですよね。

嫌われたくない。

迷惑をかけたくない。

場の空気を乱したくない。

 

 

だから、自分の中の声を

さっと飲み込んで、

とりあえず引き受けてしまう。

 

 

それ自体は

悪いことじゃないと思います。

相手を思いやって、

言わない方を選んだ。

それは、立派な優しさかもしれない。

 

 

でも、一つだけ。

その「とりあえず」が、

積み重なっていくと、

少しずつ、

自分の感覚が後ろに下がっていく。

 

 

本音より、とりあえず。

感覚より、場の空気。

 

 

何度もそう選んできた人ほど、

気づいたら

「私は何が好きで、何が嫌なのか」

すぐには答えられなくなっている、

ということがあります。

 

 

これは、あなたの性格の問題

ではないかもしれません。

 

 

自分の感覚より、

相手の反応を先に考えてきた、

そういう積み重ねの話かもしれない。

 

 

大切なのは、

とりあえずをやめることじゃないんです。

 

 

その言葉を口にするに、

一瞬だけ、

自分の中を聞いてあげること。

 

 

「本当は、どう感じている?」

「本当は、何と言いたかった?」

 

 

答えが出なくてもいい。

NO だとわかっていても、

それでも引き受ける選択をしてもいい。

 

 

ただ、

聞かれずに飲み込むのと、

聞いたうえで選ぶのでは、

後からの自分への向き合い方が、

少しだけ違う。

 

 

もし今、

「あ、またとりあえず言っちゃったな」

と感じているのなら、

一つだけ自分に問いかけてみてください。

 

 

「今日、本音を置き去りにした瞬間はなかったか?」

 

 

正解は出さなくていいので、

その問いを、

静かに、

自分に向けてみてください。