なんとなく、もう終わらせたいと
考えているのに、
気づくとまた同じ思考に戻っている。
「もうこの考え方は手放したい」
そう思っているのに、
同じパターンで不安になったり、
自分を責めてしまったりする。
頭ではわかっているのに、変わらない。
そんな自分に、
少し疲れてしまうこともあると思う。
ただ、これは意志が弱いとか、
成長できていないという
話ではないと私は思う。
人は
"今の思考"で生きているのではなく、
"慣れた思考"で生きている
古い思考というのは、
ただの癖というより、
これまでの人生の中で
「そう考えることで安全だったやり方」
だったりする。
不安にならないために、
先に最悪を想定する。
期待しすぎて傷つかないために、
最初から気持ちを抑える。
嫌われないために、
自分の感覚より相手を優先する。
そうやって積み重ねてきた思考は、
ある意味ではその人を
守ってきたものでもある。
だから、簡単に手放せないのは
自然なことだと思います。
問題は「古い思考」そのものではなく、
それが今も必要だと感じていることです。
本当はもうそのやり方を
使わなくてもいい状況なのに、
心のどこかではまだ
「これをやらないと危ない」と感じている。
その感覚が残っている限り、
思考は自動的に
昔のパターンへ戻っていく。
つまりこれは、
変われていないというより、
まだ"安全確認の途中"に
いるような状態なのかもしれない。
古い思考が出てくること自体は、
実は悪いことではないと私は思っている。
それに気づけるようになっている時点で、
もう、少し前とは違う場所にいるのだから。
以前はその思考に完全に
飲み込まれていたものが、
「またこれが出てきたな」と
一歩引いて見られる瞬間が生まれてくる。
その小さな距離感が、
少しずつ思考の力を弱めていくんです。
手放すというより、
"必要度が下がっていく"
そんな感覚。
古い思考は、
無理に消そうとするほど
強く残ることがあります。
それよりも、
「今の自分には、もう
そこまで必要ないかもしれない」
そんな感覚が少しずつ
積み重なっていく方が、
自然に変わっていく。
すぐに変わらなくてもいいし、
戻ってしまう日があってもいい。
その中で少しずつ、
自分の今の感覚の方が
優先される時間が増えていく。
そして気づいた時には、
あれほど離れたかった思考が、
いつの間にか前ほどの力を
持たなくなっていることがある。