感謝しなきゃ、と思っている。
でも、素直にそう思えない自分がいる。
ありがたいとはわかっている。
恵まれているとはわかっている。
でも、心がついてこない。
そのたびに、また自分を責める。
「こんなに良くしてもらっているのに、
感謝できない私はおかしい」
「もっと感謝できる人間にならなきゃ」
「感謝が足りないから、うまくいかないんだ」
感謝しようとすればするほど、
苦しくなっていく。
そのループ、すごく苦しいよね。
まず最初に伝えたいのは、
それはあなたがおかしいんじゃない、
ということ。
「感謝しなきゃ」と思うたびに苦しくなるのは、
感謝が義務になってしまっているからなんです。
義務になった感謝は、
本物の感謝じゃなくて恐れ。
嫌われたくない、
ダメな人間だと思われたくない、
罰が当たるんじゃないか、
という恐れなんです。
その恐れを、
感謝という言葉で包んでいる状態。
だから苦しいは当然のこと。
では、なぜ
感謝が義務になってしまうのか?
多くの場合そこには、
誰かに「感謝しなさい」と
言われてきた経験が積み重なっている。
「産んでもらったんだから感謝しなさい」
「こんなにしてもらっているんだから感謝しなさい」
「もっと恵まれている人のことを考えなさい」
そういう言葉を、
小さい頃から受け取ってきた人は、
感謝することが愛情の証明
みたいになっていることがあります。
感謝できない自分は、
愛される資格がない、
という感覚。
だから感謝しなきゃと必死になる。
でも、その必死さが、
感謝をどんどん苦しいものにしていく。
本当の感謝って、
もっと静かで自然なものです。
「ありがとう」が口から出る前に、
胸のあたりがじんわりと温かくなる感覚。
義務じゃなくて、
内側から溢れてくるもの。
それは強制してできるものじゃないし、
苦しみながら絞り出すものでもない。
だからまず、
「感謝しなきゃ」という義務を、
手放してみてほしい。
感謝できなくていい。
素直にありがとうと思えない日があっていい。
しんどいときに、
ありがたいと思えなくていい。
傷ついているときに、
感謝できなくていい。
そういう自分をまず許す。
感謝できない自分を責めるのをやめると、
責めるために使っていたエネルギーが、
自分の本音に向き始めます。
今、本当は何を感じているのか。
今、本当は何がしんどいのか。
今、本当は何が必要なのか。
その声が、
少しずつ聞こえてくるようになります。
そして自分の本音に正直になれたとき、
誰かに言われたわけでもなく、
義務でもなく、ただ自然と
「ありがとう」という気持ちが
湧いてくることがある。
それが、本物の感謝なんです。
感謝は、絞り出すものじゃなくて、
自分の本音を大切にした先に、
自然と湧いてくるもの。
「感謝しなきゃ」という呪縛を手放すことは、
感謝することをやめることではなく、
本物の感謝に近づくことです。
今、感謝できない自分を責めているなら、
その責める声を少しだけ
静かにしてあげてほしい。
感謝できない今日のあなたも、
ちゃんとここにいていい。
そこから始めればいいんですよ。