エゴって、悪者扱いされることが多い。

 

 

「エゴを手放しなさい」 

「エゴが邪魔をしている」 

「エゴさえなければ、もっとうまくいく」

 

 

そういう言葉、

スピリチュアルや自己啓発の世界では

よく聞きます。

 

 

でも私は、エゴを手放す前に、

まずエゴのことをちゃんと

知ってあげてほしいと思っています。



エゴって、

そんなに単純なものじゃないし、

悪者というわけでもないんです。

 

 

私がエゴというものを深く

観察するようになって気づいたのは、

エゴは、あなたを守ろうとしている

ということです。

 

 

ただ、その守り方が、すごく不器用で、

臆病で、時々的外れなだけで。

 

 

たとえば、

新しいことに挑戦しようとしたとき、

頭の中で「どうせうまくいかない」

「失敗したらどうするの」

「やめておいたほうがいい」

という声が出てくることありますよね。

 

 

あれが、エゴの声なんだけど、

あの声って、

意地悪で言っているんじゃなくて、

傷つくことへの恐れから来ている

場合がほとんどなんです。

 

 

過去に挑戦して傷ついた記憶があるから、

また同じ痛みを受けないようにと、

ブレーキをかけようとしている。

 

 

例えるなら、ボディーガードが、

危険を察知して止めようとしている感じ。

 

 

ただ、そのボディーガードがすごく臆病で、

ちょっとした変化でも「危険だ」と判断してしまう。

 

 

本当は全然危険じゃないのに、

過去の痛みのパターンで反応してしまうから、

必要以上に大げさに警報を鳴らす。

 

 

だから、エゴの声に従い続けると、

どんどん行動範囲が狭くなっていくんです。

 

 

安全な場所だけに留まろうとする。

変化を避けようとする。

傷つく可能性があるものを、

全部遠ざけようとする。

 

 

それって、守っているようで、

実は生きることを

小さくしていることでもある。

 

 

じゃあエゴを無視すればいいか

というと、そうではないんです。

 

 

エゴを無視したり、

押さえつけたりしようとすると、

エゴはもっと大きな声で騒ぎ出すから。

無視された子どもが、

もっと大きな声で泣き叫ぶみたいにね。

 

 

だから、エゴと戦わなくていいし、

エゴを否定しなくていい。

ただ、エゴの声を聞いてあげること。

 

 

「あ、また怖くなってるんだね」 

「また誰かに嫌われるのが怖いんだね」 

「また傷つくのが怖いんだね」

 

 

そうやって、エゴが

何を怖れているのかを、

静かに見てあげるとね、

エゴの声が少し落ち着くんです。

ちゃんと聞いてもらえたと感じるから。

 

 

そしてその上で、

「でも私は、今回は進んでみる」

と選択する。

 

 

エゴを黙らせてから進むんじゃなくて、

エゴの声を聞いた上で自分が選ぶ。

 

 

この順番が大事なんです。

 

 

エゴを否定するんじゃなくて、

エゴより少し大きな自分で選択する。

 

 

そのためにはまず、

エゴとの関係を変えることが必要で、

敵として戦うんじゃなくて、

臆病だけど一生懸命な、

自分の一部として受け入れる。

 

 

ぶっちゃけ私はエゴのことを、

愛おしいとさえ思っています。

だって、それだけ必死に、

私を守ろうとしてきたんだから。

 

 

傷ついた経験があるから、

こんなに警戒心が強くなったんだから。

 

 

そのエゴに

「ありがとう、でも大丈夫だよ」

と言えるようになったとき、

不思議と行動することへの恐れが

薄れていきました。

 

 

エゴは手放すものじゃなくて、

仲良くなるものなんじゃ無いかな

って私は思うんです。

 

 

あなたの中にいる、

臆病なボディーガードの声に、

今度ちゃんと耳を傾けてみてほしい。

 

 

そうすれば、

何を守ろうとしているのか、

きっと教えてくれるから♡