何をやっても、
空回りしていた時期がありました。
チラシを作って配った。
メニューを変えた。
毎日必死に動いた。
でも何も変わらない。
むしろ、じわじわと追い詰められていく。
そんな私が、自分軸を取り戻したきっかけは、
意外にも「限界」が来た瞬間でした。
少し、私の話を聞いてください。
昨日まで専業主婦だった私が、
今日から個人事業主。
右も左もわからないまま、
従業員を抱えて、店を回す毎日が始まりました。
必死なのに、何も変わらない
経営は、最初から赤字でした。
とにかく売上を上げなければ。
そう思って、できることを全部やった。
クーポン付きのチラシを作って、
店の外に立ってビラを配った。
お得なセットメニューを考えた。
新メニューを試した。
毎日、頭の中は売上のことだけ。
でも、どれだけ動いても
状況は変わらなかった。
従業員の顔を見るたびに思う。
この人たちの生活を守らなければ。
その責任感が、
私をさらに追い詰めていた。
気づけば視野はどんどん狭くなって、
目の前のことだけに必死で、
自分が今どこに向かっているのかさえ、
わからなくなっていた。
限界が来た時、
初めて立ち止まれた
「もう、どうにもできない」
そう感じた瞬間がありました。
不思議なことに、
その時初めて冷静になれたのです。
必死に動き続けていた手が止まって、
少しだけ遠くから、
自分の状況を眺めることができた。
そして気づいた。
私は、頑張る方向がズレていた。
売上を上げようと、
チラシを配ってメニューを考えて。
全部、間違いじゃない。
でも、それだけに囚われていたのです。
視野が狭くなっていたのは、
疲れていたからじゃない。
自分軸を失って、
「店を存続させること」だけが
目的になっていたからだったのです。
過去の自分が、
答えを持っていた
その時、ふと思い出したことがあります。
20歳の頃から、
私はインターネットで情報発信をしてきた。
ネットショップも運営してきた。
なぜそれを、今使っていなかったんだろう。
「飲食店の経営」という
枠の中だけで考えていたから、
自分がもともと持っていた力を、
完全に忘れていた。
視野が狭くなるとは、
こういうことだと思いました。
外から答えを探し続けて、
自分の内側にあるものが見えなくなる。
自分軸を失った時、
人は自分の外側ばかりを
見るようになってしまうのです。
目の前がパッと開けた瞬間
インターネットを活用しようと決めた瞬間、
目の前がパッと開けた感覚がありました。
自信が湧いてきた。
売上がすぐに劇的に変わったわけじゃない。
店の赤字がなくなったわけでもない。
でも、別の収入源を作ることで、
赤字を補填できるようになった。
そして少しずつ、
気持ちに余裕が生まれた。
余裕が生まれたら、
従業員との関係も変わってきた。
状況が変わったんじゃない。
私の見ている方向が変わったから、選択肢が増えた。
それだけのことだった。
自分軸とは、
「自分の力を信じること」
だと知った
あの経験を通して、
私は自分軸というものの意味を、
体で理解することができました。
自分軸とは、
わがままに生きることじゃない。
自分の好きなことだけをすることでもない。
追い詰められた時でも、
自分の中にある力を信じて、
そこから答えを探すこと。
外の正解ばかりを追いかけている時、人は迷う。
誰かの成功事例、流行りの方法、常識的な選択。
それが悪いわけじゃない。
でも、自分の中にある答えを
無視したまま外を探し続けても、
どこかで必ず行き詰まる。
限界を感じた時こそ、立ち止まるサイン。
視野が狭くなった時こそ、自分軸がズレているサイン。
今、必死に動いているのに
何も変わらないと感じているなら。
少しだけ聞いてみてください。
「今、頑張っている方向は、
本当に自分が選んだ方向ですか?」
答えを外に探す前に、
一度だけ自分の内側を見てみてください。
あなたが今まで生きてきた中で
積み上げてきたもの、
培ってきた力、
忘れていた得意なこと。
それが、迷いを抜け出す鍵になる。
私がそうだったように。