人生に、リハーサルはない。
電話も、プロポーズも、
突然の別れも、予期せぬチャンスも。
どんな場面にも、
準備の時間は用意されていない。
いつだって、全部本番です。
それなのに私たちは、
「いきなりで心の準備が…」と
戸惑ってしまう。
それはあなたが弱いのではない。
心に、ゆとりがないだけです。
「いきなり」は、当たり前のこと
「突然のお電話で申し訳ございません」
ビジネスでよく使うフレーズだけど、
私はこれを言われるたびに思う。
電話なんて、
いきなりじゃなきゃ逆に困る。
かける前にわざわざ
「今から電話してもいい?」と
お伺いを立てられても、
そのメッセージを確認して返信して・・・
という手間の方が、
よっぽど面倒ではないでしょうか。
プロポーズだって同じです。
「明日プロポーズするから、
心の準備しておいてね」
なんて言う人はいないでしょう。
いきなりだから、心が動くし
いきなりだから、本物になるのだと
私は思う。
人生はいつだって、いきなり。
それが普通なのです。
では、なぜ「いきなり」に
弱くなってしまうのでしょうか。
心にゆとりがない時、
想定外のことが起きると、
咄嗟に対応する回路に
つながれなくなってしまうからです。
頭が真っ白になってしまったり、
体が固まってしまったり、
そして、後になって
「あの時こうすればよかった」と気づく。
あの感覚、
心当たりはないでしょうか。
これは意志や判断力の問題
ではなく、その回路自体が、
普段から使われていないだけなのです。
だとしたら、日常の中で少しずつ、
その回路を鍛えておけばいい!
そこで役立つのが
もしもシュミレーション♪
やり方はシンプルです。
今、目の前にある現実に対して
「もしも別の選択をしていたら?」
という仮説を立ててみる。
たとえば、
楽しみにしていたセミナーがある日に、
大切な人から食事に誘われた。
今までのパターンなら
「お金も払ったし、キャンセルできない。断ろう」
となるかもしれない。
でも「もしも」を使うとこうなる。
「セミナーも楽しみだけど、
私は今日、この人との時間を選びたい。
キャンセル料を払ってでも、そちらを選ぶ」
選ばなかった方の未来を、
できるだけたくさん、
何パターンも想像してみるのです。
良い結果も、良くない結果も、
ごちゃまぜで出てきていい。
大事なのは「もしもの先」を
想像する癖をつけること。
ただ、それだけです。
最初は日常のささいな場面で
試してみてほしい。
「もしも今日、別のルートで帰ったら?」
「もしも今日、いつもと違うカフェに入ったら?」
「もしも今日、飲み込んだ本音を言っていたら?」
これを繰り返していくうちに、
突然の何かに対する
対応力・判断力・行動力が、
静かに磨かれていきます。
派手な訓練は必要ない。
日常の中で「もしも」を問い続けること。
それが、いざという時の自分を助けてくれます。
今のあなたの心に、
ゆとりはあるでしょうか。
突然の何かに、
軽やかに応えられる自分でいるでしょうか。
人生はいつだって本番なのです。
リハーサルを待っていても、
その日は来ない。
だから今日から、
小さな「もしも」を日常に取り入れてほしい。
突然の何かを、
軽やかに通り抜けられる自分は、
日々の小さな問いの
積み重ねの中から生まれるもの。