考え方

一人一人違うのは当たり前で


信じてるモノ、それぞれ違うのも当たり前


愛情のかけ方が違うのも当たり前


しかし、愛情があるからこそ
手放して欲しかった

ダルマ

多頭飼育現場の飼い主は

1匹たりとも手放すつもりは無い!!!と



飼い主側の主張は。。。


そもそも全頭避妊手術することも
渋々 承諾したのだ

いいご縁があれば出していこうという提案にも
保健所と警察署の手前、
ウンウンと黙って聞いていたんだ

しかし、本当は避妊手術もさせたくない
増えたら困るとか人間の勝手な都合だ
うちはまだ増えてもいいくらいだ

病気予防?それなら、人間も子宮を取るか?!


室内飼育?
それが幸せだと言うのは人間の決め付けである


散歩?散歩ってなんですか?
リードに繋いで歩いて、そんなの何が楽しいのか?
犬は自由に繋がずに歩かせてやるのが1番なのに
人間がうるさくいうから 仕方なく繋いでいる

そのうち、大きな土地を買って広いところで
自由にさせてやるのが夢だ


家族とおでかけ?
そんなの人間の自己満足だ

うちを選んでうちに産まれてきてくれた子達
その子たちを人にやったら、犬たちは飼い主に捨てられたと傷つくだろう

そんなことはしたくない!


自分は犬たちに看取ってもらいたい


自分が死んだら、犬たちは嫁や子供たちがみるだろう

それは義務だ



と、、、、



とにかく犬は全て自分の子供と同じだから
どこにもやらない!と


最初に介入した時に、私は飼い主に

「もしもご縁があれば
繋いでいきましょう!

そうしないと、34匹の犬たちが次々に介護になったりしても大変だし


1匹1匹を溺愛してくれる里親さんに託した方が
犬たちにとってもいいと思うので

犬たちの性格が知りたいので時々通って仲良くなってもいいですか?

その方が希望者さんが付いた時に進めやすいので」

そう伝えていた


飼い主は
「何回か来てたら吠えなくなりますよ、郵便局の人にも最初は吠えてたけど、もう慣れたみたいなので」

と教えてくれて

特に完全拒否はしなかったから

手離したくないというのが根本的にあっても
現実問題と、犬それぞれの幸せを考えて
里子に出すことも視野に入れてくれてるんだろうな

と、思っていた



昔ながらの田舎の飼い方という感じで

叩いたりはしていないし

餌も水も十分に与えている

犬を撫でてる飼い主は、ほんとに優しい顔をしている

でも
ただ  それだけ


もう少し頭数が少なくなれば

もっと1匹1匹にかけられる時間ができることも

里子に出た後、里親さんと繋がって

わが子の毎日の様子が見れると安心できるし
会いにも行けるということも伝えた



しかし

全拒否で


全部自分の手元に置いてて最後まで自分がみるんだ、と


最後まで自分が、という
その考え方は、動物を飼育する上で
大事な事だと思うし

全ての飼い主がそうなれば、保健所に犬猫は
収容されないと思う



ただ、、犬を飼育する考え方、方法が
私たちとは かなり違っている



昨夜 ケータイの充電が切れるまで3時間半に渡り
話しをしたが


絶対に手放さないと意思は変わらず


うちで室内預かりしていたダルマは、

また、外飼育の現場に返すことになった



今回、とても優しくて良い御縁となりそうな
ご家族が
ダルマを迎えたいと希望してくれてたので
飼い主に、是非会ってみてと勧めたが

ダメだった


希望者さんも悲しませることとなり

本当に申し訳ない、、、、



先に保護した子犬たちについても

写真や動画、譲渡先での様子なども

知らせていて

子犬たちの幸せを一緒に喜んでくれていると
思っていた



が、、、違った


無理やり奪われ、引き離された

うちに居たかっただろうに、、、

子犬たちは、ここで亡くなった子たちの生まれ変わりだったのに、、、と





私が、この現場において出来ることを
再度考えた




とにかくすぐにでも変えたいのは

リードで繋がれたままでいる子達のストレスを取り除きたい


家の周りには脱走防止の柵で囲まれている


とにかく、メス10匹の避妊さえ済ませれば

敷地内でフリーで置ける


犬たちは雨の日、暑い日

自由に動いて回避できるようになる



しかし、、、、


避妊手術まで否定し始めた飼い主


手詰まりだ



ひとまず

多頭飼育現場の改善については

どうするべきか、再度考える



あの子たちに命の期限はつかない




捨てられて保健所で処分される犬たちが大勢いる

そして今も保健所に次々と収容されている

その子たちは飼い主が迎えに来なければ

センターの譲渡犬に残してもらえなければ

処分されてしまう




収容期限の切れた命を何よりも最優先し

多頭飼育現場にも通いながら

はぴねす保護っ子たちのケアもしていかねば



人の気持ちは簡単には変えられない

急ぎ過ぎずに、しっかりと話しを続けて
少しでもいい方向に持って行けたらと思う


現場については、また状況を報告します。