この子との出会いも
偶然だった
他の犬を迎えに行った愛護センターで
所長から
「ちょっと見てもらいたい子が、、、」と言われて
犬舎へと向かった
広い犬舎にポツンとヒトリでいたのが
マロン だった
誰かが近くに来たことを察知し顔を上げ
這いながら寄ってきてシッポを振り
控えめに甘える子
撫でるとお腹を見せた
まだ1歳にもならない感じのMIX犬
ハーネスも着いたままで
確実に飼われていた子
目は両眼ともに萎縮していて全盲
おそらく、生まれつきなのだろう
その日はセンターの処分機が稼働する日だったが
この子は処分されていなかった
センター職員もどうにか助けたいという思いから
もしかしたら、生きる道かあるかも、、、と
処分せずにこうして相談してくれたのだろう
見捨てられない!!!!
預りを古田さんに相談したら
心良く引き受けてくれて
センターより無事に出所
(当日ブログ記事)
全盲でも、古田さん宅に少しづつ馴染んでいき
間取りを覚えて
元気に庭を走り回るまでになった
更に全盲ということもネックとなり
中々 希望者に繋がらずにいた
しかし!!!!
譲渡会で
「マロンがいい!」とお声が!!
3年前に、はぴねすより雑種の中型犬ハナちゃんを
迎えてくれて
たくさんの問題を 一つ一つ家族で乗り越えてきた
とっっっても愛情深い 木本家のみなさん
譲渡会でマロンに会って
是非マロンを迎えたい、と
それは、すごく嬉しくて有り難い申し出だった
でも私は最初、それに反対していた、、、
マロンは売られた喧嘩は買う子で
気の強いところのあるハナちゃんが、もしも
マロンに唸ったら
確実に大喧嘩になってしまう
大きな犬同士の喧嘩は、ホントに大変で
むやみに止めに入ると、人間も噛まれて大怪我することもある
1度喧嘩になると、その後も修復不可能な関係になる事も多い、、、、
もしもその喧嘩に、まだ小さな末っ子の りーちゃんが巻き込まれたら、、、、
そんな事を考えると手放しで賛成できず
でも、ママさんの決心は固く
パパも子供たちも みんなで
「マロンを家族に迎えたい」と
熱望してくれた
ハナちゃんの譲渡の時も決して簡単ではなく
大変なことが多かったはず、、、
家中破壊してたハナちゃん
散歩のリードを鬼引っ張りのハナちゃん
玩具などに執着し抱え込むと歯を剥き出し唸り
噛み付こうとしていたハナちゃん
しかし
沢山の問題があった中で、諦めず向き合い
一つ一つお互いが生活しやすいよう
対策を重ねてくれた
「実は、、、ハナちゃんと本当に家族となるまでに
1年かかったんですよ〜」と
言いながら微笑むママさん
続けて こう話してくれた
「きっとマロンを迎えても、イメージ通りにいかないことが 沢山あると思う。
だけど、マロンの気持ちも大切にしながら
もちろんハナちゃんのことも、家族のことも
尊重しながら
きっとみんなで幸せになれる🥰」
迎えた命は手放さない覚悟を持ち
向き合ってくれる木本家のみんなを信じて
託してみようということになった
そこから木本家のみんなは
マロンを迎えるために
まずは環境改善から始めてくれた
仕事の休みを使って
パパさんは日曜大工に励み
全盲のマロンがリビングからお庭に出やすいよう
ウッドデッキを作成してくれた
ハナちゃんと、先住犬のシニアのチワワ君(そうちゃん)と
それぞれのスペースを確保するために
室内に柵で仕切りを作ってくれた
部屋のあちこちでトイレをしちゃうマロン
それなら、あちこちにシーツを敷けばいいのよ〜と
ママさん
古田さん宅ではお庭の間取りを覚えて走り回ってたけど
環境が変わり、外に連れ出すとガクガクと震えて
急いで部屋に戻ってしまうマロンに
大丈夫、大丈夫☺️
少しづつ慣れていけたらいいね〜、と
無理はさせずに気長に付き合ってくれた
まだ若いマロン
子犬のような遊びをして
部屋をあれこれ破壊して
マロンが危険じゃなければ、良しと
ササッと片付けてくれた
私が心配していたハナちゃんとの関係は。。。
家族がマロンにばかりに気が行かないよう
ハナちゃんにもしっかり愛情かけてくれてるからか
喧嘩になったりはなさそうで、どちらかというと
ハナちゃんはマロンが好きな感じ♥️だとよかったぁ
人も犬も それぞれに居場所があって
無理やり、嫌がることを強いることはせず
少しづつ
それぞれのペースで 成長してくれればって
その全てを受け入れてくれた
1ヶ月も経つ頃から、もうカーテン側にしなくなったから
そろそろ、シーツ外そうかなぁ〜、と
マロンも、きっと一緒に頑張ってるんだね
「目が見えなくても
見えてるかのように見つめてきて
いつも笑顔全開で甘えてくれるマロンが
愛しくてたまらない
腕にしがみついて
ママ、そばに居て、行かないで〜と
くっついてくるマロンが
マロン
もう独りじゃないからね
マロンの側には家族みんながいる
「大丈夫!何とかなるさ〜
その時考えよう〜」と笑うパパ
マロン慣れてくれるかなぁ〜と心配してた私の横で
「ママ!大丈夫よ!
みんながいるでしょ!」と
いつの間にか 成長した末っ子の りーちゃん
マロンも家族だよ
あなたの おうちは ここだよ
全盲で捨てられて
知らない場所で怖くて不安な思いをして
それでも笑顔を向けてくれるマロンを見てたら
私の悩みなんて ちっぽけなものに見えてくる
マロンに出会えてよかった
毎日が
幸せです」
ママさんから送られてくるLINEには
いつも沢山の愛が溢れていて
私はその言葉にどれだけ救われただろう
犬だけが幸せならいい のではない
人も犬も 両方が幸せじゃないと意味がない
殺処分という
残酷なシステムを作り上げてる日本の社会の中で
身勝手な人間の犠牲となり
消されてく命が 数え切れないほど多くて
それでも
何とか助けたいと想いを届けてくれる人々がいて
家族になろう と寄り添ってくれるご縁と出会える
その出会いに
犬猫の命だけではなく
私たち人間の心も繋がってく
悔しくて
怒りが爆発することも多々あるけど
分かり合える人達が
同じ想いを持ってくれる人達が
それぞれの1歩を踏み出してくれることに
私は心から感謝します
その存在が 私たちの支えとなり
私たちの勇気と希望に繋がります
【命を大切にする】
その当たり前のことが
当たり前でいられる社会にしていこう
それぞれに
出来ることが 必ずあるから。。。