今月の初めから
何度も何度も電話が鳴ってて
着信の度に気持ちが沈む
繁殖屋からの 電話
今度は【 何 】を連れて帰ってと言われるのか
気持ちに余裕がないときは
電話を取る勇気がない
センター収容の小型犬を他のボランティアが
引き出してくれると聞き
ホッとしたときにまた 電話が。。。
取ってみる
「柴犬の子犬を持っていかんですか？」
と、繁殖屋は 言った
「は？？？
柴犬の子犬？？？
なんで？？？」
某ペットショップに 商品として卸された子犬は
ショーケースに並ぶ事が出来る月齢まで
裏方に 置かれる
いざ、売り物としてショーケースに並べた時
ショップの店員は その子犬の足に異常を見つけ
売り物にならない、と判断した
そして、その子犬は
【不良品】として繁殖屋に戻され
他の子犬と【交換】されたのだ、と
体に奇形がある場合
繁殖犬としても 使えない
生かしておいても お金を生まない命は
繁殖屋にとっては
不要でしかない
「必ず迎えに行くから」と 電話を切り
19(土) 用事を済ませたあと
高速を飛ばして迎えに行った
７月１４日に生れたと 繁殖屋は言った
と、すると 生後３ヶ月
にしては、小さすぎる気がするが
柴犬の子犬は こんなものなのか？
見た目は普通の子犬で
とても人懐こくしっぽをブンブン振る
。。。が
両前足にグルグル巻きにされた
割り箸と 包帯とガムテープを剥がしてみると
明らかにおかしい
両方の前足が
グニャグニャ
自分とこから ショップに卸した時は
こんな足ではなかった！
太陽に当てないから こうなったんだ！と
繁殖屋は 言った
それなら、全部のショップの子犬の足は
こうなるだろうね
車に乗せて 連れて帰った
湾曲した 前足
上を向いた肉球
痛みは感じてないのか
器用に歩きまわる
食べ物を探し回っているようなので
フードを与えてみると
気が狂ったように ガッついて 食べ続けた
コロコロしたこの子犬が
なんで こんなに お腹を空かしているのかと
見ていて切なかった
食べ終わり 水を飲み
部屋中を 走り回り
キッチンで 大量のうんちをして
また、食べ物を探し回った
折れ曲がった足の関節は
床で擦れたせいか 毛が禿げていた
今はまだ 小さいから 動けても
体重が増えていくにつれて
関節に負担がかかって痛みが出てくるんじゃないか、、、
そんな心配をしている横で
小さなギャングは
どんちゃんの足を後ろから噛みつき
どんちゃんは 悲鳴をあげて逃げ回り
電気のコードをガジガジ噛んでたり
うんち を踏みまくって 部屋中を走り回ったり
あぁーーーー
どんだけ 騒がしいんやーーーー😭
子犬は苦手やーーーー(*T^T)
でもね
この子が来てから 良いことも
母性の強い ウメちゃんが
せっせと 子犬の世話をやいたり
室内野良と言われてる じゅんが
子犬に興味津々で
一緒に遊ぶようになり
ベッドの下に隠れる時間が少なったり
更には じゅんの方から寄ってきて
娘の手にジャレたり
ぺろぺろと舐めてくれたりすることも
子犬とじゅん
遊び疲れて一緒に寝てたり
なんか、いつもビクビク逃げ回ってたじゅんの
こんな姿見れるのが 嬉しい
天真爛漫な子犬パワーだねぇ
柴犬の男の子 ３ヶ月
しょうた君
クリ家に仲間入り
近いうち、整形外科の病院で検査してきます
商品として 作り出され
商品だからと 早々に親から離され売られ
商品として 陳列され
不良品だと 返品された
この子達は
品物じゃない！！！！
命なんだよ
生きてるんだよ
命の売り買いが続く限り
製造も無くならない
奇形や 障がい を持って生れた子達は
売り物にならないと 処分されてく
この子が売られる時には貴重だったであろう
血統書という紙切れは
不良品と 呼ばれたこの子にとって
もう、何の意味もない
この子を守ってくれるものは なにもない
人間が 金儲けのために命を造って売る社会
間違ってる！！！
命の売買は
もう いいかげん
止めるべきだ！！！！