『白内障、高齢、元気なし』と書かれた

この子



どういう状態なのか気になり

センターに問い合わせた



『かなり弱っていて 保健所の職員が

補液をして お世話をしてくれている

が、収容期限まで 持ちこたえられるか、、』


と、返事が。。。


本来、収容動物は 【落とし物】と見なされる為に

期限が切れるまでは 保健所から出すこともできず

ましてや、病院に連れていくことさえ

許されない


しかし、そんなのおかしい!

モノではなく生きてる命なのだから!


との 思いから


愛護センター職員や保健所職員も


少しずつだが

生かすための努力をしてくれるようになった


それは、とても 有り難いことで

個人ボランティアである私たちが

どんなに頑張っても

行政や法律などの定めは

どうしても 破ることが出来ないから


命の大切さを訴え

殺処分なんて しなくていい世の中にしていくために

命あるものとして 大切に扱われる為に


社会全体が一緒に取り組んでいかなきゃならない 問題だから



センター所長は

『この子を保護するのは おそらく

看取りになるだろう。

それでもよければ、明日迎えにきてください』

と、この子の体の状態を最優先して
期限前の引き出しを許可してくれたキラキラ


もちろん、収容期限が過ぎるまでは

迷い犬だから 、その間に

飼い主が現れれば返すことを前提に 

私は その子を引き出す事を決めた


しかし、、引き出す許可が出たものの

この子が収容されている保健所は

うちから 高速を使っても片道一時間半は

かかる、、、

保健所は夕方5時まで、、



私の仕事も5時までで

急に仕事を休むことも難しく。。。


はぴねす メンバーも みんな仕事があり

お迎えに 間に合わない、、、



そこで

その地域でボランティア活動している

Teamさくら に 相談したところ

保健所へのお迎えを 代表の 鵜池さんが

行ってくれることにきらきら!!きらきら!!きらきら!!アリガタイ


私は 仕事を終えて

そのまま高速を飛ばして 八女市まで

その子を迎えに走った



『看取りになるだろう』

覚悟をして 向かったが。。。


両目は白内障でかなりのシニアではあるが

ん? なんか、元気だぞ???



人懐こいし、シッポ振るし

段ボールの中で 立ち上がるしびっくり


良かったぁ!!!!笑い泣きキラキラ


どんな瀕死の状態の子が来るのか

ドキドキしてたけど。。。


保健所の職員さんが 補液してくれて

持ち直したのかなぁ?おねがい


鵜池さんから この子を受けとり

トンボ帰りで高速を飛ばした


帰りの車でも 助手席から 私に甘えてきたり

途中、トイレ休憩に私が車から降りると

私の後を追いかけようとして

キュンキュン鳴いたり


その様子から 夜間救急病院に走るまでもない

と判断し


自宅の ワンズも気になってたので


一旦 連れ帰った


私が 他のワンズのお世話をする間は

サークルに入っててもらった



シャンプーするかな~~って、抱き上げると




オチンチンが 出たままで

腹部が真っ赤に なっていて

こりゃ、痛そう~~えーん


。。。で



ヘルプ~   

オーーーナーーーさ~~ん笑い泣き


と。。。夜 10時半ごろ


かけこんだおーっ!あせるあせるあせる



触ると痛がるから 噛まないようにカラーをつけて

オーナーが ゆっくりと チンチンを 

治してくれた笑い泣きヨカッタァ~~キラキラキラキラキラキラ

ありがと~~!


で、ついでにチューラブラブ



カットも~~ちゅー





頼んじゃったぁ~~ウシシ




終わったのが 夜中の12時近く。。。


いつも こんな風に飛び込んできて

仕事終わってくつろいでるのに

また、仕事させて354354


なのに 嫌な顔もせずに

イロンナ話をしながら トリミングしてくれる


名前は何にしようかぁ~~


なんて 話ながら


そして、その夜遅かったし


『お腹の赤いのも気になるし

ちょっと 様子を見ててあげるから

ここに置いてていいよニコ』って

この子の居場所を作ってくれた泣きらきらきら


4/11(水)   夜中の12時から

この子は  オーナー宅にお泊まりさせてくれて

24時間体制で 見てくれてた


ご飯も食べ  水も飲み

ちゃんと ベッドから降りてシーツで

トイレをした

その様子から

飼い主が迎えにくるかもねぇ~って

思ったりもしてた




翌日、12日の夜は 小学校の役員会議があり

終わってから オーナー宅に行くと

シッポを振り、出てきて甘えてくれた


また チンチンが出たままになったから


14日に病院に行って看てもらおうね~って

話してた


14日明けての夜中の2時頃

様子がオカシイ!?と オーナーが気づき

連絡が入る

呼吸が荒い、と。。。


しかし、自分で水を飲みに行ったりしているから

朝、病院が開いたら連れていこう!と

思ってた

。。。が

30分後



『今、静かに息を引き取ったよ』と。。。



え?

息を引き取った?

亡くなった???


え?


誰が?



保護して  57時間後


この子は永遠の眠りについた


まだ 名前もつけてあげてなかったの。。。


何だか様子がオカシイと気づいたオーナーが

この子を抱いたまま

腕の中で 看取ってくれた





とっても 穏やかな顔で

苦しい表情は 全くなくて


収容期限である 4/14(土)  午前2:50

その生を閉じた

たくさんの花に囲まれ

火葬に送り出す時

オーナーが

『この子の名前は ロッキーにした』と

言った


名前のない子は あの世でもさ迷ってしまうから

この子が、迷わず まっすぐに

行くべき場所へ行けるように。。。と



ロッキー



シッポを振って甘えてくれて

ありがとう


笑顔を見せてくれて

ありがとう


ご飯を食べてくれて

ありがとう




もしも、あのまま保健所にいたら


月曜日の朝に出勤した 保健所の職員が

冷たくなったこの子を見つけただろう

せめて最後が

収容棟で独りぼっちでなくてよかった、と


そう思うしかない、、と


でも この子はきっと

飼い主の側に居たかっただう


去勢もされていて

カットもされていて


可愛がられていたんだろう



なのに

どうして


探さないの、、、



どうして この子たちは

最後まで 大好きな家族の側に

居られないの、、




帰りたくても帰れない


ぼくのお家は ○○です って

しゃべることも出来ない


飼い主が迎えに来てくれるのを

ただ ひたすら 信じて待ち



来てくれなければ


殺される


ほんの十数年間しか 生きられない彼らは

多くを望まない


たった1つ


家族の側にいたい


それだけなのに。。。



欲にまみれた人間どもは

平気で この純粋な命を 切り捨てる


そんな クソッタレな奴等が棄てた命を



私たちは 好き好んで 

保護したいわけぢゃないんだ


止まらない


終わらない

こんなに 全国で行き場のない命が

溢れていて

次々に殺されているのに


もう、これ以上


命を商品として造らないで!


売らないで!


買わないで!


叫んでも


叫んでも  


殺されてく命の数が多すぎて


悔しさと


悲しみと


怒りで


キモチが もう バラバラで


砕けた 心を広い集める気力も

今はない




僕らはみんな生きている



生きているから 笑うんだ



僕らはみんな 生きている



生きているから嬉しいんだ





手のひらを太陽に すかしてみれば




真っ赤に 流れる僕の血潮




トンボだって




カエルだって





ミツバチだって





みんな みんな 生きているんだ




友達なんだ






友達なんだ?

平気で裏切るくせに

              。。。ウソばっかり