2015年 9月
一本の電話が 出会いのきっかけだった
ある民家の プレハブの下
母犬と 子犬たちは
ゴツゴツと 石だらけの その場所で
隠れて暮らしていた
近所に仕事に来ていた女性が
この子達の存在に気づき
何とか助けたい!力になってほしい!
と。。。
私は すでに保護犬もたくさん抱えていて
これ以上保護することは、出来ないし
人になついていない子を捕獲する為の
時間を作ることも 難しいこと
子犬たちは、捕獲できれば
他のボランティアにも協力してもらい
里子に出せるが、母犬までは責任が
持てないことを、 相談者に 告げた
でも、その親子の隠れている場所で
この子達を見たとき
人間に捨てられ 自分自身生きてくのが
やっとなのに
必死で子犬を守ろうとする母犬を
見たとき
この母犬を 守りたい
そう 思った
人に対して警戒心が強く 全く近寄らない
母犬を 何とか慣らそうと
毎晩 毎晩 通って 餌を与えたり
どうにか 捕まえる方法はないか、と
あれこれと 作戦を試してみた
子犬たちは、次々に捕獲できたが
母犬の捕獲は 難航した
次々に子供たちを取られて行き
独りぼっちになった母犬は
5か月後 急に姿を消した
心配でたまらなくて
あちこちを 探し回った
どこを探しても姿はなく
夜に置いた餌も そのまま 食べてなかった
諦めるべきか、、、と悩んでいた時に
「民家の庭に白い犬がご飯を食べに来ている」と
情報が!!!
すぐに 確認しにいくと 母犬だった
無事な姿を確認できて
嬉しくて たまらなかった
その後、その民家の方の協力で
母犬を捕まえる事ができ
オーナーが、首輪とリードをつけてくれた
プレハブの下のこの子に出会ってから
半年かけて
やっと 保護する事ができた
呼び名は シロちゃん
すぐに避妊手術に連れていく予定だった
。。。が、
シロは 妊娠していた
オーナーは、すぐにシロが安心して
出産できるように、居場所を作ってくれた
そして。。。
シロは 難産ながらも 頑張って
大きなベビーを一匹産んだ
捕獲の時も そのあとも
神経を尖らせて 激しく私たちに
噛みついていたシロ
出産後、子犬をキレイにしようと
オーナーが子犬を取り上げても
全く怒らず、噛みつかなかった
子犬は 無事に育ち 幸せを掴み
シロも 避妊手術を無事に終えた
が、まだまだ警戒心の塊で
里親募集をかけられる 段階ではなかった
人と共に生きるために
人を信じることが出来るように
オーナーと一緒に シロも頑張った
少しずつ
シロは 変わっていった
笑顔をみせてくれるようになった
信じる心を 持てる子になっていった
シロには数件 希望者がついたが
脱走させないように
対策を徹底してくれることや
信頼関係が築けるまで諦めずに
頑張ってもらわないといけないこと
かなり 慎重になっていて中々 いいご縁が
繋がらずにいた
保護期間が長くなってオーナーには
たくさん 迷惑かけたけど
決して、妥協して里子に出すことは
私もオーナーも したくなかったから
そして
ここだ!と 思える出会いが
面会時、たくさんの 注意事項をお話して
トライアル開始
昼間 ママがお仕事の時は お庭で留守番
柵で囲まれてるからフリーでも良いんだけど
万が一を考えて ロングリードで繋留して
もらう
夕方 ママが帰宅するとオウチの中へ
リビングのソファーの後ろの ここが
シロのお気に入りの場所らしく
ほとんど、ここから動かずに
じっとしてるんだって
トイレは外に行くまで我慢してるし
無駄吠えも一切なく とても お利口さん
なんだって
ママが動くと、お風呂にもトイレにも
ついてきて
ジーッと ガン見してるらしい
「今まで たくさん 頑張ってきたから
これからは たくさん幸せにしたいです
のんびりと 暮らしていけるように
名前はノンちゃん にしたいと思います」
シロ 。。。正式に迎えたいと
お申し出いただきました
シロと出会ってから 1年半年
保護してから 1年
シロは 自分だけの家族に出会えました
ママさんは
亡くなった先住犬と 歩いた散歩道を
いつか ノンちゃんと 楽しく歩ける日が
必ず来ると 信じてくれてる
家の回りから、少しずつお散歩の練習
やってるんだって
昨日 LINEのやり取りの最中に
ママさんが送ってくれた写真
お家に入ると ちゃんと自分の定位置に行き
くつろいでます
たった今撮った ノンちゃんです と
毎日、お庭では ビックリするほどの
穴堀をしていて
ママさん、
「この子は耳の短いウサギなんではないか?!」と
ママが 仕事から帰ると、ノンちゃんは
興奮して庭中を走り回り
ママは 大きな落とし穴をせっせと埋める
それを 毎日やってるそうな
外でたくさんストレス発散した後は
オウチの中でまったり
晩御飯を食べて満足した ノンちゃんは
ウトウト
オネムの時間
シロと出会ってから
大変な事も たくさんあった
どこを触っても噛まなくなるまで
数か月かかった
お散歩の練習も 中々 うまく いかず
悩んだ日々もあった
それでも あなたの笑顔で
全部 吹き飛んだ
必ず幸せに繋ぐと誓った命
シロ
笑顔で 卒業
おめでとう
福岡市南区 井上さん
これからも ずっとずっと
よろしくね
たくさんの 応援
ありがとうございました
そして
オーナー、1年間 本当にありがとう