2021年も(くすり×リテラシー2020年12月31日)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に明け暮れた年でした。以下、12月31日10時30分時点の記録です。

 

COVID-19の記録を続けているジョンズ・ホプキンス大学

世界:症例数2億8639万8720人、死亡数542万8350人

2020年の大みそかと比べて症例数は2億人くらい、死者数は360万人くらい増えています

米国:症例数5428万5594人、死亡数82万4276人

日本:症例数173万1878人、死亡数1万8389人

2020年の大みそかと比べて症例数は150万人くらい、死者数は1万5000人くらい増えています

最近、このサイトは直近28日間の症例数が多い順に並んでいるので、日本はかなり下のほうです。

 

GoogleのCOVID-19感染予測日本版

2021年12月26日から1月22日の28日間で

予測陽性者数:1万784人 予測死亡者数:41人

いま徐々にデルタ株からオミクロン株(B.1.1.529、くすり×リテラシー2021年12月8日12月24日)に置き換わっており、検査陽性者数が増える傾向にはありますが、死亡者数の予測は相対的に少なめです。

 

オミクロン株の影響について、オミクロン株が最初に流行した南アフリカの状況が、12月30日にJAMAに報告されました(JAMA published Dec 30, 2021. DOI: 10.1001/jama.2021.24868)。2021年5~9月の第3波(デルタ株が主流、治療6342人、入院4400人、年齢中央値59歳)と、2021年10~11月の第4波(オミクロン株が主流、治療2351人、入院971人、年齢中央値36歳)を比較したところ、入院割合は第3波が69.3%に対して第4波は41.3%と少なく、入院時に急性呼吸器症状があった人も、第3波は4013人(91.2%)に対して第4波は307(31.6%)と少ないという結果でした。ちなみに第4波で入院した971人のうち66.4%はワクチン未接種です。

 

同様に、酸素補給を必要とした割合(74%対17.6%)やICU入室割合(29.9%対18.5%)も、第4波では少ないです。患者の年齢も違うので直接比較はできませんが、オミクロン株は感染力は高いとされているものの、人体に与える影響は軽くなっているような感じがします(くすり×リテラシー2021年12月24日)。来年にはふつうのかぜになっていくことを期待します。