百歳 | 梢の先に・・・ 

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新聞の広告などで、既にご存知の方も多いでしょう。
今年で100歳になられる詩人、柴田トヨさん。

私はこの方を、ブログ友達から
教えていただきました。

くじけないで
』が全国的に出版される前の、

自費出版のときからです。


この度、第2詩集が出版されました。

新聞の広告で下記の詩を見たとき、
もうこれは絶対に紹介しようと決めていました。


 『百歳』    柴田トヨ

  私 来年になると
  百歳になるの
  奉公 戦争 結婚 出産 貧しい生活
  いじめられたり 悩んだり
  辛いこと 悲しいことも
  あったけれど
  空は 夢を育み
  花は 心に潤いを
  風のささやきは いくたび
  私を 励ましてくれただろう
  あっ という間の九十九年
  両親も夫も お友だちも
  みんな 逝ってしまった
  でも 次の世で会えるわね
  私 笑顔で会いたい
  そして いろいろなこと
  話してあげたい
  百歳のゴールを
  胸を張って駆けぬけよう



トヨさんの詩は、不思議です。

お会いしたことはありませんし、
  
お互いに知るはずがないのに
なぜだか、私の気持ちをわかってもらえ
また、トヨさんの気持ちもわかる気がするのです。

だから、詩集を読んでいると
ポロポロと涙がこぼれます。

この『百歳』の詩集では、次の詩が心に沁みました。


  『頁(ページ)』

 私の人生の頁を
 めくってみると
 みんな色あせて
 いるけれど
 それぞれの頁
 懸命に生きてきたのよ
 
 破きたくなった
 頁もあったわ
 でも今ふりかえると
 みんな なつかしい
 あと一頁と少しで百頁
 鮮やかな色が
 待ってるかしら



他に、トヨさんが息子さんを想って
綴られた何篇かの詩も、しっとりと響いてきます。


  クローバー


後半は詩ではなく
トヨさんのこれまでを振り返っての思い出が
写真とともに綴られています。

お母様のこと、旦那様のこと、ご自身のこと。

辛かったことも、今はそれで良かったと思える。

そんなトヨさんの生き方がそのまま、詩と、
トヨさんのお顔に現れています。


  クローバー


今年の6月に、トヨさんは百歳を迎えられました。


まだまだ、この人の詩に触れたい。


そう願っておられる方々は、多いはずです。ニコニコ











 詩には他に、東日本大震災に遭われた方々や、
 振り込み詐欺防止ポスターのために
 創られた作品がありました。

 トヨさんの言葉だから、しっかりと伝わっていく気がします。

(この本は、もう1つのブログ でも紹介しています)



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