久しぶりの養蚕新論の口語訳です(*^^*)
『養蚕新論 田島弥平』
(明治農書全集第9巻抜粋)
ぐんま島村蚕種の会編纂発行
●『掃き下ろし論』(はきおろしろん)続き
※掃き下ろしとは、種紙から生まれたての稚蚕を羽ぼうきで優しく落として、桑を細かく刻んで食べさせる準備をする事です(*^^*)
だいたい五分付けの種紙1枚は、一尺四方30坪に広げるのが決まりですよ。
つまり、はじめに掃き立てた蚕が1/3あるとしたら10坪に広げて下さいね。
ただし、寒気の具合をみて、陽気が寒い場合は様子を見ながら最初の掃き立ては少なくして、2回目、3回目、4回目、と毎日掃き立て行きます。時には全部孵化しきれない事もありますよね。
逆に、暑さが激しければ、1回目、2回目で全部孵化する場合もあります。
その辺りは天候と良く相談しながら、加減をして下さい。掃き立てて3日目か4日目の10時頃に、前に掃き立てた蚕を2倍に広げて育てます。
その広げ方は、紙の上の蚕(稚蚕)を1ヶ所にまとめて、もみ糠を混ぜて、よく手で混ぜ合わせて、それをムシロの上に落として、よく分量を決めて2倍に広げます。
これを方言で『紙抜き』と言います。
論語でも『子供は生まれてから3歳までは父母のもとで育てよ』と言いますね。
蚕を掃き下ろして三日間の間は、本当に母親が赤ん坊を養うように、丁寧に丁寧に育てます!!!
赤ん坊が育つためにはお乳だけが頼り。
蚕の頼りは桑だけですから。
そうすると、桑を与える回数は、決まりはありませんがだいたい1日に5、6回が良いでしょう。
もしも寒気が強かったり、雨で蚕の糞(フン)の乾かない時は1日に3回でも良いでしょう。
また、暑さが激しければ、1日に6、7回でも良いですよ。その時はなるべく桑を薄く平らに広げて蚕に与えるようにします。
※註釈 田島弥平は自らの実践により、蚕の孵化のさせ方、稚蚕の育て方、ひいては人間の生き方、ビジネスのタイミングは、
すべて宇宙の法則(自然の摂理)に合わせて、身体で宇宙の法則を感じ取りながら行う事が何よりも大切だということを、この養蚕新論の中で、何度も何度も説いています!!!
そして、その理論は決して机上の空論ではなく、幼い頃から父親の弥兵衛(梅陵)と一緒に
養蚕を研究、失敗、実践の繰返しをして身体に身に付いた知識なのですね(*^^*)
研究を重ねれば重ねる程に、どんどん自然の摂理に近づいてゆく不思議さ。
物事の本質とは突き詰めてゆく程に、大きなひとつの法則に守られているということが
この本には何度も書かれています。
ただの養蚕書だけには収まり切らない、大きな学びを示唆してくれる哲学書としての
読み方も、ここに見出だせますね♪♪♪
続きます♪

