私達6人は、むかえの家に避難し、(朝日奈さんという方だった)、私は少し

寝たと思うが、大人の人たちは殆ど一睡もせず朝を迎えたと思う。私は、朝起きて家の焼け跡を見てビックリした。両隣りの家は壁に少し焼けた後があったが、

私達の家は全焼し何も残ってはいなかった。工場と家は跡形もなく焼き尽くされ

鉄の機械だけが焼きただれて残っていたのを覚えている。

襖を開けてみたときの火の海の戦慄な光景は、今もはっきりと脳裏に焼き付いているのである。父は火事のあった翌日のお昼頃出張から帰ってきた。父は焼け跡を見て、恐らく、どんなにビックリしたことだろう。まさか火事で自分の家が全焼して跡形も無くなってしまっている事など夢にも思わなかったことであろう。

私はその後、新しい家が出来上がるまで、私の好きな田舎で過ごす事が出来た。

火事は怖い経験だったが、田舎での生活は楽しかった。