おはようございます。
マクド事務所の窓際でコーヒーを啜りながら、
のほほんと仕事している岡田です。
先日の日曜日、初めての試みであるインストラクター向けブラッシュアップシリーズ『安全なヨガの実践と指導(症状別の視点)講座』の1回目でした。
1回目ということもあり、まずは、
・ヨガ指導の現状と課題
・ヨガクラス参加者の特徴と課題
・安全にクラスを進める意義と注意点
・安全にヨガを提供するためのクラスデザイン
をお伝えしました。
僕たち(集団運動指導者)がクラスを提供するうえで、もっとも大切にしていることは、「安全」。
参加してくださる方々が快適に動き汗をかき、楽しく運動して今日を1日過ごして頂くためにも、クラス前やクラス中、クラス後すべてを通して、様子を観察したりコミュニケーション取ったりしています。
クラス中にケガをしたりすると、即座に現場のスタッフの方とうまく連携をとって対応しますしで対応できます。
しかし、アクシデントが起こるという目に見える形であればある意味よいのですが、実際はひっそりと何かしらの疾患を抱えている参加者にクラスを提供するという目に見えない形でのリスク管理がインストラクターには求められます。
個人的には、基礎的な解剖学や生理学はもちろん、機能解剖学や運動学、各疾患への理解など、起こりうるリスクに関連することは「ある程度」知っておく必要があるのでは?と思っています。
クラスを提供する「現場」によって、参加者の方の健康状態は違います。病院やデイサービスセンター、フィットネスクラブや自治体運営のスポーツ施設に来られ参加される方々を比較すると、体の面で違いが出ます。
気持ちの面では、「健康でいたい!」と思っているはずなので同じです。しかし、体の面では、抱えている疾患の度合いが違うのです。
ただ、1つ気をつけないといけないことは、民間スポーツ施設(フィットネスクラブetc.)でも、グレードの高い疾患をお持ちで通院されている方々もある一定数はいらっしゃるということです。
フィットネスクラブを中心にしか活動していないから、そこまで深く勉強する必要ではない、では済まされません。
その方がクラスに参加されることは、よほどのことがない限り拒否できませんし、本人が運動したいというポジティブな気持ちがせっかく芽生えているのに、その気持ちを摘み取る訳にもいきません。
このように様々な健康状態にある方々が混在する民間スポーツ施設こそ、きちんと基礎的なことを学び研鑽することで安全なクラスの提供が可能であるのではないか、と考えています。
特に、ヨガは近年のブームにより、参加者は年々増加しています。しかし、増加したぶん、ケガをされた方も増えていることは事実です。
この現状を考えると、一層安全にクラスを提供する責任や行動がインストラクターに求められます。
この現状を打開するために、「ヨガ安全指導員」という認定制度ができたことは、ヨガ業界にとって新しい取り組みと言えます。
*初めて知る方は、「ヨガ安全指導員」で検索!
本講座では、ヨガクラスに参加される方が抱えてらっしゃる代表的な疾患である慢性腰痛や外反母趾など各疾患に対する理解を深め、それら疾患を抱えながらも参加する方々に気持ちよくヨガを受けていただけるよう、安全にヨガを指導するインストラクターを目指しています。
次回からは、部位別に疾患の理解と疾患に注意するアーサナ(ポーズ)のポイントをお伝えして行きます。
受講されている方々には、じっくりと学び体に落とし込み、現場にアウトプットしてもらえたらと思います。