人の身体の動きを省エネ(=歩いても、走っても疲れ知らず)にするために、

様々なアプローチを実践している私。

特に、ボディーワークというアプローチをメインで行っています。

企業・学校etc,のスタッフの身体と心の健康が向上するプログラムを

体系的に開発し、ボディワークという技法で身体や心に働きかけている人間としては、

「ボディーワークとは何か?」

「なぜボディーワークが生まれたのか」

「すべてのボディワークの源流は何か」etc.

を探ることは非常に重要なことです。

ここで、「ボディワークとは何か?」について答えます。

*ボディーワーク:治療を目的とせず、心理的な問題に介入せず、
クライアントの身体構造および身体機能の改善を援助するための
身体的な教育(somatic education)
例:ロルフィング、フェルデンクライス・メソッド、アレキサンダー・テクニーク

ボディーワークの定義は、ボディーワーカー(ボディーワークで身体にアプローチをする人)の

数ほどあります。

上記に示した定義も私なりの解釈です。

おおよそは大体の人が言っていることと同じではないかなぁ、と思います(´・ω・`)

ここで押さえておきたいことは、ヨガやピラティスは上記の「ボディーワーク」の

定義には当てはまらないということ。

上記の定義は、ボディーワークの「狭義」です。

現代、ヨガやピラティスもボディーワークとして認知されていることが多いですが、

そのボディワークの定義は「広義」であり、「身体に働きかける技法」として解釈されています。

何を持ってヨガやピラティスはボディーワークか?

という具体的なものは研究上明らかにされていません。

経験的には、なんとなく「こうやない?」「ああやない?」、

と言えるのですが、研究的には言い切ることができません。

海外(主にアメリカ)では、そのような研究をしている人たちが研究と実践を

繰り返しながら、論文としてまとめ発表し、

「ボディーワークとは何か?」を突き詰めています。

日本では、何人か研究している方をお見受けしますが、

海外と比べると数でいうとまだまだ。

どうしても「実践こそすべて主義」が強い。

例えば、新しいアプローチが海外輸入されてくると、

すぐ技法の内容や自分の技術応用について考え、

創始者の哲学や歴史、その技法の原理原則はすっ飛ばす、

もしくは上辺だけ理解する雰囲気があります。

この雰囲気は、ひとりのボディーワーカーとしてどうにかしたいところです。

さて、今日はここまで。

次回は、もうちょい上記に示したボディーワークの狭義を掘り下げます。

「なぜボディーワークは治療が目的ではない?」

「身体教育(somatic education)とは?」