オカルト板とハリーポッターにみる「元型」。 | ぱんちゃんブログ

オカルト板とハリーポッターにみる「元型」。

どーもー。

ニートなので、朝から晩までインターネットをしています。2ちゃんのオカルト板とスピ板チェックも日課。

最近は自我を押さえきれない人がスレを占領してしまい、いいスレが始まっても昔のように盛り上がらないのが寂しい。匿名掲示板の良さが潰されている。

けれどよくよくみれば面白い書き込みはまだまだある。これとか→昔見た不思議な夢を書く。

この夢の中にはユングのいう「元型」が現れている。人類共通のパターン。

「元型」(archetype)とは、人間に生まれ持ってそなわる集合的無意識で働く「人類に共通する心の動き方のパターン」のことである。分析心理学者C.G.ユング(1875-1961)が提唱した概念。ユングは患者の言動や神話を研究することで「元型」を分類し理論を確立していった。「太母」(グレートマザー)、「影」(シャドー)、「アニマ・アニムス」「トリックスター」「老賢者」(ワイズオールドマン)が、代表的な「元型」である。

 ユングは『元型論』(紀伊国屋書店)で「元型とは、意識の手が加わっていないような心の内容、つまり、こころがそのまま現れてきたものだけを指している」(p30)と書く。
元型とは何か《ユング心理学》

元型にはグレートマザーとかアニマアニムスとかあるけど、これはユングが分類したもの。わたし的には、シンプルに「トリックスター(自我)」「男(生)」「女(死)」の3つだけでいいと思っている。

 

昔見た不思議な夢を書く。は、男2人・女1人が現れるとこからはじまるけど、この夢は「影」の要素が強い。影は女に置き換えられる。

 

この夢からは『人間(自分)とは得体が知れない気持ち悪いもの』と感じている無意識が読み取れる。「自分がわからない」ことが人間最大の問題であるけれど、心の成長とともにその疑問を解消していくことができる。

 

夢の中の登場人物全ては自分の分身。心が成長していくと「トリックスター」が現れるはずなのだけど、この夢にはまだそんな雰囲気はない。とはいえ「トリックスター」が夢に現れることは少ないのかもしれない。

 

夢の中の登場を待つより、物語から学ぶのが手っ取り早い。男2人に女1人。最近ハリーポッターシリーズを見たけれど、この組み合わせは「元型」。男3人でも良いし、女3人でも良いのだけど、男2人に女1人がベスト。

 

人間そのものを、男(現実)と男性生・女性性(精神)として見る。ハリーが現実の存在で、彼の中の男性性と女性性がロンとハーマイオニー。

 

つまりハリーは「トリックスター」で、彼の心の中に「生(ロン)」と「死(ハーマイオニー)」が存在している。ロンとハーマイオニーは惹かれあっているから、生と死は表裏一体である。だから、ハリーは死を受け入れられる。

 

生と死が分離していると死を受け入れられない。それがヴォルデモード。ヴォルデモードの女性性は蛇のナギニ。人間のかたちをしていないが、それが分離の表現。常に一緒にいるのにね。

 

わたしの中でトリックスターは生と死を波乗りしていくイメージ。トリックスターは善(生)と悪(死)どちらも経験し、それをものにしていく。ヒーローにも悪役にもなる。誰もがトリックスターなのに、ヒーローにも悪役にもなれずに、影に飲み込まれてしまうのは悲しいことだ。

 

ヴォルデモードの魂は7つに分かれているが、魂の数もまた人類共通のパターン。無意識領域にあるもの。

 

分霊箱は7つ。そしてヴォルデモード自身を入れて全部で「8つの魂」。魂は分霊されることで永遠を保つことができる。ヴォルデモードが死を免れる為に使った恐ろしい魔術である。

 

わたしたち人間は「ひとつの魂」を持っているが、人間とは「ヴォルデモード」から分かれた存在で、実はとんでもない「悪人」。

 

けれどそれを「善人」として更新していくのが「6つめの魂」であるハリー。トリックスターである。人間はヴォルデモードのように「悪しきもの」であるが、「善きもの」でもあるということを知らしめる存在。


トリックスター(ハリー)は心の中の「善」を見つけたから、悪(ヴォルデモート)は滅びた。「悪しきもの」は死を遠ざけるが「善きもの」は死の意味を知っている。


「7つめの魂」の役割は「正しい強さ」を示させること。7つめの分霊箱(ナギニ)を壊す前、ハリーは「自分自身の死」を選んでいる。けれどハリーは死を偽装したから蛇に勝つことができた。


死を偽装して蛇と戦うこと。これと全く同じことが日本神話にも描かれている。日本のトリックスターは「スサノオ」。


「6・7・8の魂」「死の偽装」については出雲大社の記事でとっても詳しく解説しているので、気になる方はぜひ。

 

人間は目に見える「7つの魂」を持つもの。ハリーの背番号は「7」。ロンの兄弟が7人存在することも「7つの魂」というパターン、その中で女(ジニー)が1人だけであることもパターン。

 

分霊箱が5つめまでは「物」なのも、しっかりとパターンだ。それは単なる「記憶」で過去。詳しくは出雲大社の記事をお読みください。

 

パターン認識ができるようになると「人間の真実」がわかるようになる。AIになりきろう。何か見たり読んだりするたびに、わたしの脳内では「パターン青!使徒です!」っていう感じのやりとりが行われている。使徒は心の中にいます。

 

ところでこのスレもよかった。1984みがある。そろそろみんな2ちゃんに戻ってこないか?5ちゃんじゃなくて。