脳卒中・脳梗塞ランキング
⭕私の考える脳の可塑性−12
(ビューティローラー使用による経験から・下・上行性伝導路)
錐体路(=皮質脊髄路)と錐体外路→大脳皮質の運動野から出る運動指令の下行路には、
●錐体路(=皮質脊髄路)→運動の指令を随意的に骨格筋に伝える錐体路によって自分の意思通りに動かしています。そのため、脳卒中(脳梗塞,脳出血)で脳が障害を受けると思うように動けなくなります。
●錐体外路→無意識的に筋の緊張や微妙な筋の動きの調整にかかわり、姿勢を維持するための筋肉の緊張や平衡感覚など、体が反射的に行う運動の情報を伝えます。
錐体路と錐体外路の2つが互いに協力しながら、立ち上がる・歩く・座るなどあらゆる動作で無意識のうちにバランスをとり骨格筋の運動動作を調整しています。
◎脳梗塞経験者にとって重要なのは、下行性伝導路に属する錐体路(すいたいろ)と錐体外路(すいたいがいろ)です。
脳梗塞経験者は脳梗塞を発症している脳からの指令が錐体路や錐体外路を経由して末梢の筋肉(骨格筋)に伝わらない状態です。
①下行性伝導路とは →中枢神経の司令を、末梢の骨格筋などに伝える伝導路です。
主に骨格筋の随意運動を支配する錐体路系、骨格筋の不随意運動を支配する錐体外路系に分類されます。
参考図→下行性伝導路・リハ辞典+
②上行性伝導路とは→感覚伝導路→求心性伝導路を上行伝導路ともいい、末梢からの刺激を中枢に導く経路の総称です。
これをさらに知覚・味覚・嗅覚・視覚・聴覚・平衡覚などの伝導路に分けられます。
主として皮膚と粘膜からの刺激(触覚・圧覚・痛覚・温覚・冷覚など)の表面知覚と筋・腱・関節などからのいわゆる深部知覚とを大脳皮質へ導いています。
参考図→上行性伝導路・リハ辞典
+
●受容器から脳までの神経伝達の経路を感覚伝導路と呼びます。 感覚伝導路には、3つの求心性ニューロンからなる、間脳の視床を経由するという共通した特徴があります。
●間脳は、多くの神経核が集合した灰白質のかたまりであり、大きくは視床、視床上部、腹側視床、視床下部の4つの領域に分けることができます
参考文・図→間脳・imok Academy
●視床→脳のほぼ中央に位置し、嗅覚以外のあらゆる感覚情報(体性感覚、痛覚、視覚、聴覚、味覚など)を大脳皮質に送る一大中継基地のような存在です。=視床は大脳皮質へのゲートウェイ(玄関や入口の意味)→例-皮膚をつめったり、傷つけたりすると痛覚の情報はまず脊髄に入り、その後、視床に入力され、大脳皮質(一次体性感覚野の脳内地図)に情報が送られ「痛い!」と感じます。
参考図→視床
備考→私たちの脳の左右にひとつずつある海馬は記憶を作り出している場所として知られています。
海馬→海馬はいわゆる記憶の司令塔です。日常的な出来事や学習して覚えたことは、いったんこの海馬にファイリングされ整理整頓してから、大脳皮質という部分へ保存されていきます。
歯状回は、海馬の入り口に位置していて、海馬へとやって来た電気信号を最初に受け取ってから海馬の中へと送る役割を果たしている場所です。→歯状回を介して海馬内に神経細胞のルートが生まれ、それが新しい記憶そのものとなっていくと考えられています。→脳の神経細胞は再生されないとなっていますが、この歯状回では例外的に神経細胞が生まれ続けています。
海馬→海馬は情報を蓄えたり、思い出したりする記憶系の主力です。私は、このように同じような働きをする脳細胞の集まりを脳番地と呼んでいます。
参考文・図→カラダネ・介護アンテナ