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⭕私の考える脳の可塑性−8
Ⅷ(ビューティローラー使用による経験から・筋肉と神経の関係)
そして、脳の
① 脳梗塞を発症した脳のペナンブラ領域の新しい回路と
② 脳梗塞とは反対の健側の脳の肩代わりの回路から
筋肉(骨格筋)を動かす運動神経(電気信号)の指令が出て来ます。
参考図→筋肉と運動神経・日経Gooday
運動神経の脳から末端への通り路は、下行性伝導路で、皮質脊髄路(延髄の下端で左右が交叉)=錐体路・錐体外路とも言います。
運動神経の電気信号は、最初は弱く・か細いですので、
1本の運動神経とそれによって支配されている筋線維数には、多い少ないと数に違いがありますから、
最初は弱く・か細い筋肉の収縮です。
故に、脳梗塞経験者は動いたとしても僅かしか動かすことが出来ません。
更に、時間の経過と伴に筋肉の線維化・硬化・短縮化(痙縮)が進行しますので、動き難くなってしまいます。
しかし、トレーニングや動作の反復訓練などにより、次第に脳からの指令(電気信号)は大きくなって行くと考えています。
参考図→看護roo・カンゴルー
関節の可動域拡大と伴に
ビューティローラー使用で柔らかくなり動き易くなった筋肉と
新生された正常な筋肉も動き出して運動障害も改善されて行くでしょう。
また、新生された正常な筋肉からは、マイオカインという筋肉ホルモンが放出されて、更に脳の活性化に寄与することになるでしょう。
備考-1→1本の運動神経とそれによって支配されている筋線維数の比(支配比)は1対数個から数千個と様々です。
運動神経(電気信号)の支配比が小さいほど、
収縮する筋線維の数は少ないので、得られる収縮力は小さいが、巧妙な運動を行うことが出来ます。
一方、
運動神経(電気信号)の支配比が大きいほど、
1本の運動神経が支配する筋線維の数が多いので、一度に大きな収縮力が得られますが、細かな動きをには不向きです。
備考-2→運動神経の神経細胞は、脳もしくは脊髄にあり、そこから延びる神経細胞の軸索の末端が筋肉につながっています。
脳からの指令(電気信号)刺激が、上位運動ニューロンを経て、下位運動ニューロンに伝わり、筋肉(骨格筋)を動かします。
参考文→看護roo・カンゴルー
参考図→筋肉線維と神経の関係−酒井医療株式会社