⭕私の考える脳の可塑性−3
(ビューティローラー使用による経験から・麻痺の種類)
●麻痺は運動麻痺と感覚麻痺(しびれ)があります。
そして、
運動麻痺には、
① 弛緩性麻痺と
② 痙性麻痺(痙縮)
の2種類があります。
◎脳卒中(脳梗塞・脳出血)発症後は、脳の細胞や血管の機能が障害されて、細胞内部に過剰な水分がたまり、血管から外へ水分が漏れ出てくると脳浮腫が発生します。脳浮腫(脳の浮腫の部位によって頭痛、嘔気・嘔吐・麻痺や感覚障害などさまざまな症状が現れる)により、筋肉に力が入らない弛緩性麻痺(ぶらぶら麻痺)ですが、数日後から痙縮(つっぱり)が始まり、だいたい6ヶ月後にはほとんどが痙性麻痺(つっぱり麻痺・痙縮)となります。
①弛緩性麻痺は、痙性麻痺の逆でダランと力が抜けてしまっている状態の麻痺を言います。筋肉は通常の状態では適度の緊張状態を保っていています。この緊張状態は、筋肉の中に筋肉の状態を感じ取るセンサーがあり、このセンサーの情報が脳まで到達し、身体の状態がフィードバックされることでコントロールされています。筋あるいは筋を直接支配する末梢運動神経の障害によるもので、筋緊張の低下を認めます。
参考図→弛緩性麻痺・東京千代田区ハビリス法律事務所
②痙性麻痺(痙縮)は、弛緩性麻痺の逆で、脳・脊髄の障害のために手足が突っ張るようになり、 手足を曲げられない、関節が屈曲・伸展してしまい思 うように動かせない、などの運動障害のもとになる症 状を痙性といいます。中枢神経系の筋を支配する神経細胞より上位の障害によるもので、筋緊張の亢進を伴います。
参考図→痙縮・横須賀市東戸塚記念病院
痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限(関節の可動域制限)された状態=拘縮(こうしゅく)へと進行します。この状態は、日常生活に支障が生じてしまいます。全ての関節を毎日20分以上、痛みを我慢してストレッチし続けないと拘縮の発生は防げないそうです。
参考図→拘縮・ディアケア
私の経験したビューティローラー使用での感覚麻痺(しびれ)部分の感覚・知覚の復活は、こんな感じの順番です。
① 脳梗塞発症後の麻痺状態
② ビューティローラーの刺激て次第に麻痺部分の主に触覚(感覚)の復活
③ ビューティローラーによる触覚が過敏になって火傷しているかのような痛みと熱感(実際、傷もあり・特に太もも前の筋肉=大腿四頭筋・皮膚を保護する必要)
という知覚異常あり。
(感覚は、皮膚や筋肉、関節などの刺激情報→脊髄→延髄・中脳→視床→大脳へと情報が伝達されて行きますが、脳内地図作成過程で混乱している事が原因?かも知れません。)
④ 次第に痛みと熱感が薄れて、正常な普通の感覚になって来る。(脳内地図が再生されつつあるのかも?)
③④については、脳内地図には障害はないが、経路途中に障害があるのかも知れません。例−内包など→何れにしても脳内地図が機能することが需要)
⑤ 触覚の感覚から知覚に変化(ビューティローラーをかけている部位と面積を感じ・強さの程度・温度感覚・痛覚)
⑥ マシンによる筋肉トレーニングを同時にやっていますから、正解性には欠けると思いますが、麻痺部分の麻痺感覚から知覚へと変化し、脳内地図が再生され行き、且つ筋肉が柔らかくなって行くと運動動作がスムーズになって行く事を感じました。(ペナンブラ領域に新しい回路作成と壊れた脳の肩代わり→貢献?)
しかし、これは私の感覚ですから人それぞれ違うかも知れません。