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脳卒中・脳梗塞ランキング
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脳神経の交叉支配と脳神経の再生について−3


90%クロス支配脳→半身・脳→半身)がメイン支配ですが、

10%ストレート支配も、脳の可塑性に関与しているかも知れません。


備考→

脳梗塞で失われた脳の機能も、その反対側の脳が肩代わりすることで機能回復が出来ることが分かって来ました。脳血管障害や脳外傷の患者に対するリハビリテーションの意味を明らかにし、その効果的な方法の開発に役立つ成果です。


右半球の脳梗塞で失われた脳の機能も、左半球が代わりに働くようになり、機能を“肩代わり”するようになりました。


その過程で、右半球の脳梗塞とは反対側の左半球では、脳の中の神経のつなぎ方がまず最初に組み変わり、機能を肩代わりするための新たな神経回路が組まれ(神経回路のつなぎ換え)

 

その後に、刺激に応じて最適な機能回復が促されることが明らかになりました。


このとき、脳の神経のつなぎ方が組み換わるのは脳傷害後早期の1週間目から2週間目の間という限られた時期に起こること


また、機能回復は刺激を与え続けることにより脳傷害後4週間目にかけて次第に完成されることも明らかになりました。


つなぎ換えが盛んな期間の後に、脳活動の機能的な変化が起こり、失われた機能を肩代わりするための脳活動パターンが次第に作られていきました。


脳梗塞の修復4ステップ


脳梗塞の反対側の脳(健側の脳)では


1−脳梗塞部位とは反対側の脳が機能を“肩代わり(1週間目から2週間目の)限定された時期に起きる=クロスの交差支配から右・右のストレートな肩代わり)→


通常は左脳・右半身+右脳・左半身の交差支配だから→


肩代わりとつなぎ換えにより


左脳が脳梗塞の場合は→

右脳(左脳の肩代わり)・右半身右・右のストレートな肩代わりが発生する。


一方、


脳梗塞の患側では→


2−ミクログリア(素早く当該部位へ集まり、死細胞及び死細胞から流出する有害物質、異物などを食べて除去する)


3−アストロサイトが貪食性を獲得し、脳内微小環境を整備)


4−脳梗塞後のペナンブラ領域(梗塞の辺縁部)改善→新しい神経回路構築



参考図・文献→神経回路のつなぎ換えと機能回復が順序→鍋倉 淳一・自然科学研究機構 生理学研究所教授・国立研究開発法人科学技術振興機構



●私は急性期病院の入院中に、この肩代わり・つなぎ換えの事を知りました。当時は車椅子でしたが、可能な限り麻痺側の右半身を動かないけど、動かすように努力していました。