脳卒中・脳梗塞ランキング
⭕巻き肩の改善−1(脳梗塞経験者の巻き肩の問題点)
脳梗塞経験者は、麻痺側の腕が重みにより前に出て来てぶら下がり、同時に本来の位置よりも肩が内側に捻れて脇が空いている状態です。それが故に、麻痺側の肩甲骨と肩(巻き肩)が前に出て来てしまっている状態で、麻痺側の肩が丸まって固まっている方が多いと思います。
参照図→中目黒整体レメディオが教える 大転子 骨盤 膝下O脚のなおし方
参照図→ヨガジャーナルオンライン
参照図→五反野駅前整骨院
◎以上の説明図は、両肩が巻き肩の状態図です。
脳梗塞経験者の左右の肩は健側の肩+麻痺側の巻き肩というインバランス状態です。)
巻き肩とは、肩関節が正常な位置よりも内旋(内側に捻れている)している状態です。これは、肩甲骨と腕の状態(内旋・外旋)と密接な関係にあります。この肩関節の内旋は、肩甲骨を外側(外転)にズレやすくしてしまいます。肩甲骨の位置を、背中の本来の場所に戻してあげないと、巻き肩は治りません。
その上、脳梗塞経験者は麻痺側の腕の重みにより麻痺側の肩が亜脱臼しているので、左右の肩がインバランス状態でもあるので更に深刻です。
よって、巻き肩姿勢では、肩甲骨が外側に開いた状態となり、背中が丸くなりやすくなります。背中〜首にかけての筋肉が常に突っ張っている状態なので、首こり・肩こりを起こし易くなっています。
脳梗塞経験者は左右の肩がインバランス状態もあり、健側の肩の代償性の身体の反応もあるので、更に深刻です。
そして左右肩のインバランス状態の巻き肩が、
◎頭(顎)→肩(巻き肩)・腕→背骨→腰→足→足裏
へと下行性的に悪影響が波及して行きます。
参照図→ヨガジャーナルオンライン
◎巻き肩による筋肉の諸問題→
①大胸筋が硬くなることで起こる問題→
背中が丸まったいわゆる猫背姿勢を長時間取り続けることによって、「大胸筋」という胸の前側の筋肉が硬くなり、反対に「小円筋・棘下筋」という背中側の筋肉が弱くなってなってしまいます。
大胸筋は胸部にある分厚い扇型の筋肉で、鎖骨〜上腕骨にかけて位置し、上腕の内転・屈曲・内旋に作用します。
参照図→ヨガジャーナルオンライン
●備考→
●外転/内転
屈曲/伸展ではないけれど,関節角度が変化する動きを外転/内転と言います.
●回旋 (外旋/内旋)
関節角度が変化しない運動を回旋と言います.首は回旋でよいのですが,肘関節と膝関節では,左右非対称なので,外旋/内旋と言います.前腕の場合は回内/回外と言います.
参照図→みーの医学
●備考→インバランスとアンバランスの違い→
「imbalance」 は名詞として使われ、「unbalance」 は動詞として使われます。
●形容詞のかたちは、“imbalanced” と “unbalanced” となります。
”imbalanced” の方は主に物理的な不安定さのことを表すときに使い、”unbalanced” は主に精神的な不安定さのことを表すときに使われるとのことでした。
●参考文献→英語ウォッチ