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脳卒中・脳梗塞ランキング
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内反尖足改善−2


内反尖足の歩行問題


①痙縮の問題→脳梗塞経験者は、脳からの指令が出力されないので、運動神経の経路(椎体路・椎体外路)が機能していません。これにより筋肉が過緊張を起こして、手足が動きにくかったり、勝手に動いてしまう状態の痙縮になってしまいます。さらに、痙縮による姿勢異常が長く続くと、筋肉が固まって関節の運動が制限され拘縮を起こしをしまいます。

拘縮の力は足首の関節も変形する程の強い力です。


筋肉の問題→

歩行時に見られるぶん回し歩行の内反尖足は、足が地面に着いている時ではなく、足を挙げて前に足を振り出す時に内反が強くなりために、ぶん回し歩行になることが多いと思われます。


顕著に分かる事例としては、階段を下りる時に太ももの筋肉がクルッと内旋することを経験された方も多いと思います。


これは、骨盤のベクトル方向(後方に引けている)と足先のベクトル方向(前方に足を振り出す前方への筋肉の動き)が違っていて、大腿四頭筋などの筋肉と骨盤捻れていることが原因です。


麻痺側の骨盤が後方に引けた状態での前方向への振り出しは、内反を強くしてしまいます。


そもそも、内反尖足の原因

足の筋肉(骨格筋)が拘縮を起こして硬くなって短縮してしまることにより、骨の位置を正常な位置から変化させてしまっているからです。


大腿四頭筋は、起始部から停止部に向かって収縮することで、膝関節の伸展を引き起こします→

大腿四頭筋の起始停止部の停止部は、膝蓋靭帯を介して脛骨粗面(膝の内側)に大腿四頭筋腱で付着しています。


そのために階段を下りる時に、大腿四頭筋が太もも全体を斜め下内側の方向に外側〜内側下の脛骨粗面(膝の内側)にクルッの内旋するのだと思います。


私の考える完全なる内反尖足の回復は、階段を下りる時に大腿四頭筋がクルッと内旋する動作の消失だと考えています。これは、内反尖足によるぶん回し歩行の完全回復を意味していると考えます。



参照図→ヨガジャーナル




参照図→武器屋



参照写真→脛骨粗−横浜・秋元接骨院



参照図→脛骨粗面−横浜・秋元接骨院

 ◎先ずは骨盤起こしが重要→


私の考えでは、ビューティーローラーなどで太ももの筋肉を緩めながら、セルフ整体a−股裂きマシン=aductor アダクターマシン(内もも)での股割り状態での背中の後方反らし+b−仰向け寝での腹筋マシンでの地面への重力を利用した腰・背中反りなどによる骨盤を起こし)をして、麻痺側の股関節周辺・太ももやふくらはぎの筋肉を緩めることで、是正されると考えています。


具体的には、筋肉・筋膜・腱・靭帯・関節・関節周辺組織線維化を阻止して、血流障害を改善して低酸素状態から脱却して正常な筋肉にしてから筋肉ポンプを働かせながら、セルフ整体をすることが重要だと考えています。


私の考える内反尖足の完全回復は、先にも述べましたが、この階段を下りる時に太ももがクルッと内旋しなくなることがゴールだと考えています。




参照図→脳カラ−リハビリ相談室