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⭕脳梗塞経験者の関節のポキッ音について−2

参照図→関節の構造−kakaNet
上図のように関節は
関節は「関節包」という袋のようなもので覆われていて、その中の空間(=関節腔)は滑液と言う液体(=関節液)で満たされています。
滑液は関節の動きを良くするための卵白状の粘性のある液体で、タンパク質やヒアルロン酸を含み、関節の摩擦を最小限に抑え、スムーズな動きができる役目を担っています。
液体の性質としては、密閉された状態で圧力が下がると(=陰圧)、液体の量はそのままなので、液体の中に溶け込んでいた物資の中から突然にガス・気体が発生するという性質があります。
関節内は元々外よりも圧力が低いので、強く曲げる、あるいは引っ張ることで、関節腔内の関節腔の容積が増して、関節腔内がより強い陰圧となり、滑液の量はそのままなので、滑液の中に溶け込んでいた物資の中から突然にガス・気体が発生して気泡が発生します。
つまり、 急激な内圧の変化(強い陰圧)により滑液(=関節液)の中の物質が気化し(二酸化炭素などのガスが生じて気泡)、気泡が発生して 気泡が弾ける際にポキッという音が鳴ります。
●図の説明→骨と骨のつなぎ目(関節)が急な運動で急激に離されると骨と骨のつなぎ目の空間の空間=関節腔が陰圧になります。
関節腔の中の液体(=滑液)は液体の性質上、密閉された状態から圧力が下がると(=陰圧)液体の量はそのままなので、液体の中に溶け込んでいる物質から突然にガス・気体(二酸化炭素など)が発生するという性質があります。
突然に発生したガス=気体(二酸化炭素)の気泡が弾ける際にポキッという音が鳴ります。

参照図→あひる解剖学動作研究部
最近の研究では、X線やMRIなどで画像検査をすると、関節が鳴るときに気泡像が見られること、音とともに気泡像が消えるということが確認されています。
例1−指を引っ張ったり、急に関節を曲げたりすると、関節のつなぎ目は引き離されます。滑液の量はそのままなので関節包内の圧力が一気に下がります(=急激な陰圧)。すると滑液の中には、二酸化炭素などのガスが生じて気泡ができて指の関節からのポキッ音が鳴ります。
例2−ジャンプの着地時には、アキレス腱には一瞬に1トン(気圧1000気圧以上)の力が働いて、担当する複数の足の関節にも急激な力が働いています。
よって、膝や足首のポキッ音の原因になります。
一度鳴らした関節を、何回も連続でできないのは、ガスがまた滑液に溶けるまで数10分かかるためだからそうです。
●参照文献=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)+
ハート脳梗塞リハビリラボ
