
脳卒中・脳梗塞ランキング
⭕3Mメソッド−各論−6(マッスル3種類)
⑵ Muscle・マッスル3種類=
(=筋肉の状態3種類)
=縮める・伸ばす・柔らかくする)を意識して筋肉を動かすことが重要。
ⅰ−筋肉自体をほぐし緩め柔らかくすること
ⅱ−筋肉を伸ばしストレッチすること
ⅲ−筋肉 縮めパワーアップすること
………………………………
ⅰ−筋肉自体をほぐし緩め柔らかくすること
ⅱ−筋肉を伸ばしストレッチすること
◎筋肉痛・コリ・張りについて
⑴筋肉痛→筋肉の修復→
⑵一部の線維化→コリ・張りの除去方法
について
………………………………
⑴ 筋肉痛→筋肉の修復→
●激しい運動や突然の運動
●筋肉の使い過ぎ
●ビューティーローラーによる繰り返しの強い刺激(ミオシン・アクチン・筋肉の収縮メカニズムである滑り説の受動的な強制的な動き)が加わると、
筋肉がダメージを受けて損傷します。
筋繊維が傷付くと、損傷した筋肉を修復するために、白血球を中心とした血液成分が集まって、いわゆる炎症反応が起きます。
炎症が起きると、ブラジキニン、ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジンなどの発痛物質が生産され、筋膜(筋肉を包んでいる膜)を刺激します。それが脳に伝わり痛みとして感じることになります。
=筋肉痛
筋肉痛を感じると身体は筋肉痛に反応するために通常は休むなどの対処をして、その後の筋肉の修復へと進めるように備えます。
正常な筋肉修復ならば、速やかに損傷した筋肉から漏出する成分(=損傷筋線維由来因子・DMDFs)により筋線維の周囲に存在するサテライト細胞が、通常は眠った状態(休止期)で存在していますが、そのサテライト細胞が活性化されて
①目覚め活性化
②増殖を繰り返し
③筋分化する
この3つのステップによって損傷した筋線維が再生されます。
しかし、以下の場合は正常な筋肉の再生は為されません。
●筋肉が痙縮を起こしている場合→脳梗塞で脳神経の一部が死滅して、脳からの指令が運動神経の通り道である椎体路・椎体外路の機能不全になってしまいます。これにより末端(骨格筋)へ脳からの指令が届かなくなります。
これが原因で麻痺している筋肉(骨格筋)の筋肉ポンプが作用しなくなり、血流障害と低酸素状態に陥ってしまいます。
脳梗塞で上位運動ニューロンによる反射回路の障害(促通と抑制のバランスの崩壊)で筋肉の不動の状態が続くと、筋紡錘の感受性が高まり伸張反射の亢進が発生して、僅かな刺激でも筋肉が収縮してしまうようになります。この状態が長く続くと筋肉の線維化が進行して筋肉が硬くなり、筋肉が痙縮を起こしまいます。
●重度の筋損傷の場合
●修復の際に新たな負荷を更にかけた場合
●該当する筋肉を冷却した場合
など
◎血流障害と低酸素状態が続いて慢性的な炎症状態が続き疲労物質が蓄積すると、
筋繊維の修復が追いつかない状態になります。
この場合は、筋肉の線維化 が生じることになります。
結合組織、主 にⅠ型コラーゲンにより修復されることを線維化と言います。
それが、硬いコリ(筋硬結)として深部に存在して痛みを発生し続けます。
硬いコリ(筋硬結)は正常な筋組織と比べて顕著な血流障害状態なので、すぐに酸欠状態となりって、しつこい痛みの原因になります。
この部分は脱力しても筋繊維が持続的に収縮し伸展しないので、正常な周りの筋肉と比べるとコリコリした感触になります。
●3Mメソッドでは、このしつこいコリと張りをビューティーローラーとベルトマシンを使用して除去して行きます。
●脳梗塞後遺症の運動障害では、特に下記の2点が重要です。
①骨盤起こしを完了(回復の加速)→
②腰・背中下部のしつこいコリ・張りを除くと更なる回復が加速します。
参照文献・図
第一三共ヘルスケア(くすりと健康の情報局)
