何の種? | 描きたい放題 !

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「近藤さん  総悟の奴 知らねーか?」


「総悟なら 今日は非番だから まだ寝ているんじゃないか」



「ふぅ・・・ いつまで寝てんだ もう昼だぞ」





土方は 沖田を 叩き起こしに 部屋へとやって来た




「おぃ  総悟 開けるぞ」



勢いよく 戸を開き 中へ入ると



案の定 沖田は 気持良さそうに眠っていた



「いつまで 寝てんだ  さっさと起きろ!」



「ぅ・・・ぅぅ・・・   何でィ   土方さん


飯の用意でも 出来たんですかィ?」




「誰が 用意するかァ!  俺は お前のお母さんか!!!」



「母さん  味噌汁には 豆腐入れて下せィ」



「自分で入れろォォォ!!」



「って  アホな事 やってないで さっさと起きろ」


「ヘイヘイ」



「それから 前から言おうと思っていたんだが」





土方は 沖田の部屋の中を 見回し



ため息を 一つ 吐いた




「ハァ・・・   お前  そろそろ部屋片付けろよ」




辺りには  CDやら  釘やら  とんかちなど  散乱していた



「大体 何で 釘とか散らばっているんだ?  危ねーだろうが」



「あっ  それは・・・  藁人形用でさァ」



「藁人形って・・・   またお前・・・」



「もちろん  土方人形でさァ   (≡^∇^≡)」



むかっ  微笑んで 言ってんじゃねー  むかっむかっ





その時



「副長~   どこですかぁ」



「土方さん  ザキが 呼んでますぜィ


もう起きますから  早く行って下せィ」



「寝起きに アンタの顔ずっと見てるのは 目覚め悪いんでさァ」



「どういう意味だ  コラァ  むかっ




「副長~ォォォ」



「ほら  ザキが呼んでますから 早く行かないと


何か 急ぎの用かも知れやせんぜィ」




「ちィッ」



土方は 舌打ちすると



「とにかく 今日中に部屋片付けろよ」


と言い残して 部屋から出て行った



「やっぱ 言ってることが 母ちゃんくさいでさァ」



沖田は 布団から立ち上がると  部屋を見回した



「 ハァ・・・  最近 忙しかったから  すごいことになってらァ」



面倒くさそうに 部屋を片付けていると



何かで 足を滑らせ  箪笥に頭をぶつけてしまう




「痛ってェ~」




ゴォン




「うぎゃぁ」



さらに 箪笥から 何かが落ちて来た



「ちっくしょう  何でィ  コレは・・・   あっ・・・」




沖田は 箪笥の上から落ちて来た 箱の中身を見た


中には 沢山の手紙が入っていた




「この手紙は・・・ 姉上からの・・・」



懐かしそうに 手紙を読み返す



何通か 読んでいると


ある手紙の中に 小さな植物の種が入っていた



「あっ  そういえば こんなの貰ってたんだっけ


それにしても 何の種でさァ?」



一緒に入っていた手紙には  何の種か 書いてはなかった



ただ 育てて見てからの お楽しみとだけ記されている




「姉上がくれた種  ちゃんと育てないといけねーよな」



(しかし 俺 仕事忙しくて  ちゃんと世話出来るだろうか・・・)



しばらく 考え込んでいると





「そうでィ!」



何か 思いついたのか


沖田は 種の入った袋を手に取ると どこかへと出掛けて行った





  2話へ続く