本日1記事目は、子どもの教育シリーズです。
先日のこちらの記事↓のつづき。
子どもの感性を伸ばすための声がけや
接し方について。
子どもの感性を伸ばすには、ひと言で
言うと、子どもの自己肯定感を高める
声がけや接し方をすることです。
幼児期の子どもの例を出しますが、
基本的には小学生や中学生のお子さんも
変わりありません。
多くのママたちがついやってしまいがち
なのが、上から目線で「指示」を
してしまうこと。
しかも、理由も言わずに
ダメ
やめなさい
○○しなさい
と命令口調になってしまうんですね。
先日、ショッピングモールのカフェで
お茶している時のこと。
2~3歳くらいの男の子を連れたママさんが
2組入ってきました。
皆で一緒にご飯を食べる様子。
男の子の一人が
「パパのところに行ってくる」
と言いました。
もしかしたらパパはモールでお買い物を
しているのかもしれません。
それに対してママさんが言った言葉は
「ダメ、そこに座ってなさい」
子どもがまた
「パパのとこ・・」
と言うと
「ダメって言ってるでしょ、ここにいて!」
と強い口調で。
子どもはママさんの威力に押されてか
結果的には、そこにとどまりました。
でも、私的には、もうちょっと説明して
あげればいいのにな、という気持ちに
なりました。
なぜ、パパのところには行かないほうが
いいのか、なぜ、そこにいる必要が
あるのか、理由を一切説明してあげて
いる様子はありませんでした。
また子どもの気持ちを受け止めてあげる
ひと言も聞こえてはきませんでした。
例えば、こんな言い方はどうでしょう。
「パパのところに行きたいのね。
でも、パパは一人でゆっくりお買い物
したいって言ってたから、一人に
しておいてあげたほうがいいんじゃ
ないかとママは思うよ。
ここで、○○くん(お友達)と一緒に
ご飯食べて皆でパパを待たない?
ほら、おいしそうなご飯があるよ。」
とか。
「パパのところに行きたいのね。」
で、まず、子どもの欲求を理解している
ことをしっかりと言葉で伝える。
そして、ママはこう思う。
だからこうしない?
と提案をして、子どもに選択権を
与える言い方をする。
これで、子どもは自分の意見を頭ごなしに
否定されたようには感じません。
こういう形で自己肯定感は高まって
いきます。
自己肯定感の高まりが結果的には
子どもの能力や感性を伸ばす結果と
なるのです。
ママとしては、結果的にここにいて
ご飯を食べてしまいたい、という
大人の都合があるのだと思います。
大人の都合はあくまで大人の都合。
それを、強制的に命令口調で従わせる
のと、子どもに意見を伺う口調で話しを
するのとでは大きな違いがあります。
この子の場合は、泣いたり騒いだり
しませんでしたが、自分の欲求を
頭ごなしに否定されると、反発心から
大騒ぎすることもよくあります。
公共の場で大きな声で子どもにグズられて
しまうと、親としてはそれ自体が
ストレスになってしまいますよね。
でも、そのストレスは、あなた自身による
子どもへの声がけの仕方を少し工夫する
ことでおさえらるものだということを
知っていただけたら、ママももっと楽に
なるのにな、と思います。
毎回、毎回、こんな丁寧に対応して
いられないわ!
という気持ちもわかりますが、習慣に
してしまうと意外とスルスルと肯定的な
言葉が出てくるようになります。
そして、こういう言葉を子どもにかけ
続けていると、子どものほうも
いわゆる一般的に言う
親の言うことを聞かない子
(↑従う子という意味ではなく、
必要な注意を聞くことができない子)
にはなりません。
ダメ
やめなさい
○○しなさい
といったような言葉をママから浴びせられて
いる子どもはいわゆる
親の言うことを聞かない子
(必要な注意を聞かない子)
になります。
○○しなさい
は、”子どもにそれをさせないための言葉”
と思っていただいてもいいくらい。
勉強しなさい
と言い続けている親の子どもが
勉強をしない子になる、という
仕組みと同じです。
まあ、ついつい言葉が出てしまうのは
よくわかります。
私もそうですから(苦笑)
とっさに出てくる言葉って、
ダメ
やめなさい
○○しなさい
のほうが出やすいんですよね。
そういう習慣がついてしまてっている
方が多いと思うので。
つい言ってしまったら、
その場で言ってしまったことを謝る
その場ですぐに修正する
これを繰り返していくと、気が付くと
ポジティブな言葉を使う習慣が
生まれてくると思います。
土居美紀