佐伯市コミュニティバス直川線の終点、吹原バス停です。家が2.3軒あるだけの小さな集落の外れの交差点でバスは折り返します。路線の歴史は意外にも古く、1976年には直川村営バスとして運行を始めたとの文献もあり、かなり長い間直川村民の足として走ってきたようです。車両はおそらく佐伯市合併前から使われているであろう、直川の観光名所と名物?のカブトムシが描かれたハイエースでした。バス停にも謎のカブトムシのキャラクターがいたりして、小さな村のコミュニティバスながらやる気のありそうな雰囲気でした。吹原の辺りはつい最近まで未開の地であったようで、平成の初め頃、探検隊が組織されて山へ分け入り、番匠川の源流を発見したとの碑がありましたが、それほどまでの秘境であったので、いつの間にか路線がなくなっていました。

2021年9月12日撮影 佐伯市コミュニティバス直川線

2021年10月1日廃止