今では唯一になってしまった、大分バスと亀の井バスが顔を合わせる場所、それが由布市役所の庄内庁舎です。由布市コミュニティバスは、市全体で7~8のバス会社、タクシー会社に運行を委託しています。現在、幹線である挾間~庄内線と由布院~庄内線は、それぞれ大分バスと亀の井バス、九大タクシーに運行を行い、両者のバスは庄内庁舎で接続できるようダイヤが設定されています。かつて広大なバス路線網があったころは、大分バスと亀の井バスが両方乗り入れるバス停は、湯平温泉や大分駅、挾間の向之原駅など数多くありました。1996年の挾間別府線の廃止以降路線網は両社ともに縮小され、現在ではコミュニティバスという形で細々と走り続けるのみです。大分バスのL系統、大分県庁前~大学病院間とこのコミュニティバスを乗り継ぐことで、大分湯布院間をバスで移動することも可能ではあります。湯布院を訪れる際は、遠回りで時間もかかりますが、ちょっと違った生き方をしてみるのも一つの楽しみ方ではないでしょうか。

2019年12月26日撮影 由布市コミュニティバス シャトルバスコース