音楽アーティストの好奇心は時として民族音楽や民謡などの、その地方に根差した音楽へ向けられることがあります。ギターはビッグバンドのオーケストラの中ではリズム楽器として位置づけられ、サックスやトランペットなどのようにソロを演奏する楽器ではありませんでした。

 

ジャズバンドの編成は自由な発想に基づいており、ロックバンドなどのようにドラムがなければ成り立たないなどの典型的なフォーマットはありません。持ち寄った楽器でアンサンブルを作り上げるのがジャズのだいご味であり楽しみなのです。戦前には弦楽器のみで編成された楽団が存在し、現在でもその流れは連綿と受け継がれています。

 

ジャズとはいえ民族音楽に根差したものなので、作風は独特でスタンダードのアレンジも典型的なものではなくて一風変わった雰囲気を持っています。ユニークな奏法とアレンジで一世を風靡した楽団は様々なジャンルのギタリストやミュージシャンに影響を与え、現在の音楽アーティストへとその影響は残っています。直接的な影響はなくとも多くのアーティストは間接に影響を受けていることがあります。

 

自分の好きな音楽アーティストが影響を受けたアーティストをたどっていくと基本的な部分での関係に気づかされることもあり、興味がわいてさらに深く掘り下げることもあります。直接的な影響下の中で演奏するよりも、側面的なものの見方は多様性の発見と自由な解釈を可能にします。インプロビゼーションのアプローチの基本は現在もそれほど変化はありません。インスピレーションをもとに展開を求めていくだけです。

 

優れた音楽アーティストであればこの展開の先を見越した奔放な発想を捉えることができます。力強いギターの音色は情熱的に響き、舞踏を主体としリズムが特徴の音楽もギターが効果的に使われています。フュージョンやロックにありがちな速く弾くテクニックも、多くの場合古典的な録音のなかにその秘密があります。