昔の映画にも手を出してみることにした その5ー2 ~「情婦」~ | 相澤千咲のブログ ~パンダのしっぼは黒じゃない!~

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アラフォー女子による、(実は)ミーハーな日常

長々とすみません。続きです。


B『検察側の証人ほか』偕成社文庫(1997年12月初版・アガサ・クリスティ推理コレクション⑤)、茅野美ど里・訳。

小説。“小学上級から”と奥付けに書いてあるように、児童書。

ウイルフリッド卿は出てこない。妻の名はロメーン、ドイツではなく、オーストリア出身。映画の最後のどんでん返しがない…

訳者によって書かれた解説には、事務弁護士と法廷弁護士の違いなどが詳しく載っていた。


C『検察側の証人』創元推理文庫(2004年1月新版・クリスティ短編全集①)、厚木淳・訳。

こちらも小説。ロメインなど人名の表記は違えど、内容はBと同じ。


D『果物いっぱい、日曜日』岩崎書店(アガサ・クリスティー探偵名作集⑦)に収録、各務三郎・訳。

小説。児童書。Bより平易な文章なので、小学中級あたりから大丈夫か。独自にサブタイトルがつけられ、4つに分かれている。場面の変化を分かりやすくするためか。


E『検察側の証人』早川文庫(2004年5月初版・クリスティー文庫67)、加藤恭平・訳。

Aと同じ訳者。戯曲。字が大きくなった分、読みやすい。

一字一句比べたわけではないが、Aとの違いはあるのかと確認してみたら…

“オレ”→“おれ”、“大丈夫”→“だいじょうぶ”、“友達”→“友だち”などと変わっていたほか。

“オールドミス”→“未婚の婦人”、“キ印”→“頭がおかしい”との変更箇所を発見。その時代にはOKでも今となっては「不適切な表現」ということなんだろうね。


殺された未亡人について書かれた同じ箇所でも、訳者によって、AとE:“年配の女の人”、B:“おばあさん”、C:“年配のご婦人”、D:“ひとりの年寄り”と違うものだなぁと思った。セリフ内だから、その人物の人柄が分かる部分。まぁ、一番気になったのは、AとEではその後、“オバチャン”と言っていたことかな。なんか、軽くない?


…以上。お付き合いいただき、ありがとうございました。映画というより原作についてになってしまったけれど。私に原書が読めるだけの能力があればなぁ。だが、こんなふうに対比したのも初めてのこと。それだけ映画がおもしろかったということで。

DVD、買おうかな。何回も見てセリフを覚えたら、英語字幕で見られるようになるかな。