うちにはエアコンはない。ほかにも、他家には当然あるが我が家にないものを挙げられるだろうが…やめておく。
扇風機はあるが、物置部屋に何年も放置したまま。炬燵は部屋の隅に置いてただの食卓代わり、しかもコンセントは届かないところ。
子どもの頃からなかったものは、今なくても別に不自由はない。社会人だから買おうと思えばいつでも買えるが、なくても構わないものを買う必要がない。
今日は桃の節句。我が家には、ひな人形もない。姉妹なのに持っていない。だから、姉妹共々未婚なのは、決してしまい忘れではない。
大きめのビーズでクマだかウサギだかのお内裏さまとお雛さまを作れるキットを買ったことはあるが、どこへ置いたか行方不明。
さすがにひな人形は欲しくて、数年前から探してはみているものの、今年も「これや!」というものに巡り会えなかった。
ちらし寿司も、はまぐりのお吸い物も、菱餅も、ひなあられも、…今年もなかったなぁ。自分に女の子がいたら、絶対に一緒にひな祭りを祝いたいなぁ。
…彼氏さえもいないけど。
一人も気楽でいいけど、一度しかない人生、新しい家族を作れたら…と、ないものねだり。
だが…妹が独立したので、この歳になって初めて自分だけの部屋を手に入れた。「片付けられない女」なので部屋はひどい状態だが、徐々に自分仕様にカスタマイズ中。
…不吉なことを思い付く。ひな人形がないから、嫁に行けない、とか? 行き遅れているのではなく?