SNSで見かける歌手や声優オーディションのほとんどが合格者から100万円ぐらいの費用を請求して歌手体験を販売する業者。
 
100万支払わされてアルバイトレベルのボイストレーナーからリモートでやっつけなレッスンを受けて、テキトーなオリジナルソングを提供されてサブスクデビューしてハイお終い。
 
身近でこの商法に引っ掛かった人から相談された事も1回や2回じゃない。
金さえ払えば努力なしでも歌手活動ができるって意味ではビジネスとして否定はせん。
でも本気で歌手を目指しとる身近な人には引っ掛かって欲しくないから警鐘のためにも詳しく触れとく。
 
昨年末に知り合いの子どもがこの商法に引っ掛かったって相談された。
キャンセル出来たもんで費用は請求されることは無かったけど、親に内緒で子どもがローンを組まされたところだったらしい。
ほぼ詐欺だら?
そんで、うちの事務所で面倒見てくれないかって相談されたんよ。
 
たしかにワシは1部の人からシンデレラメイカーと呼ばれとる(笑)
ウクレレ始めて数ヶ月の初心者を出会って半年でデビューさせたり、沢山の若手アーティストをプロデュースさせて世に出てもらっとる。
 
でも、当然だけど、誰でもいいって訳じゃない。
プロデューサーとして見込みがあると思えるアーティストに出会える確率は1%未満。
100人応募してきても採用するのは1人未満って確率。
その1%の狭き門を通過した人でも結果に繋げてあげられん人もおる。
それぐらい厳しい世界。
 
だでもっと間口を広げて可能性を試せる方法はないかと模索しとった。
そんな時に1月にコロナにかかって暇すぎてライブ配信アプリをいろいろ見て、ライブ配信に改めて可能性を感じたんよな。
コロナ禍が終わりかけた今、ライブ配信バブルも弾ける。
だからこそ正常化する直前の今こそライブ配信だなと。
 
コロナで自宅監禁中に企画書を作り、サポートプランも練って速攻リリース。
うちのオーディションに応募してくれたアーティストにはまずはライブ配信をやってもらうプロジェクトを2月からスタート。
この新しいオーディションの方法によって格段に可能性が広がった。
第一印象でピンとこんくてもライブ配信を続けて見ることによって新たな魅力に気づくこともある。
期待しとった子が結果を出せず挫折しちゃうこともあるけど、全く期待しとらんかった子が意外な才能を発揮して結果を出したりとかね。
でも、辛い時でも頑張れる人かどうかとか、勝負時を察知できる人なのかとか、アーティストとして売れるために必要な耐性を見せてもらうには最適だと確信した。
 
アーティストの世界とライブ配信の世界はかなり一致する部分が多いんよ。
 
ライブ配信はスマホとネット環境さえあれば誰にでも出来る。
そんで実際にやってみんとどうなるか分からんのが面白い。
わし自身も今はもう別のアプリを試しとる段階だで毎日配信はしとらんけど、2ヶ月間はポコチャってアプリを真面目にやって若くて可愛い女性アーティストよりも結果を出した(笑)
おじさんでもマジでやれば結果はついてくる。
 
もちろんライブ配信なんかやらんくても売れる人はそれでいい。
でも、そういう人は活動始めた途端に話題になって一瞬で世に出て行けちゃうもんなんよな。
自分で少しでもくすぶっとるって感じとるならそういう稀な人じゃなかったって事。
 
だったら年間200本以上のリアルライブをガンガンやるか、毎日ライブ配信しながら厳選したリアルライブに集中するかの2択だと思う。
 
前より、レーベルとして受け入れられる人数は格段に増えたもんで、身近にアーティスト志望の子がおれば教えてあげて。