今まで散々、
移動ドは簡単!
って言ってきた。
ワシにとっては超シンプルだったでね。
でもそれは間違いだった。
移動ドは難しい。
固定ドで凝り固まっちゃった頭にはね。
なぜなら移動ドってのは常に2つの視点で音楽を感じんといかん。
同じ鍵盤の音でも2種類の意味を考える。
例えばこの鍵盤の音は周波数をもとに機械的に決められた「E」という音である。
固定ドの人はこれをミと呼び、ミはただのミでありミの意味や役割は考えない。
でも移動ド人間は音の本名がEであることは頭の片隅に置いといて、キーCの曲でこの音が使われたら「メジャーを決める役割のミ」を演じていると無意識に考える。
キーCの場合はたまたま固定ドの人と移動ドの人が同じ「ミ」という言葉を使うけど考え方は全く違う。
その違いを説明するためにキーを1つずらしてみよう。
D♭のキーでこのEの鍵盤の音が使われた場合、固定ドの人は相変わらずただ「ミ」と呼ぶだけ。
それ以上でそれ以下でもない、ただ「ミ」と呼ぶだけで音楽的役割は考えない。
でも移動ドだと、このEという鍵盤の音はキーD♭の曲だと「ミ♭」というマイナーを決める役割を演じていると考える。
キーCの時は「メジャーを決めるミ」だったのに
キーD♭になると「マイナーを決めるミ♭」?
同じ鍵盤なのに役割が真逆じゃん!
って固定ドの人にとってこの感覚が馴染まないんだと思う。
でも普通、曲の中に使われる音にはその一つ一つに役割があるんよ。
だでその役割を感じて表現することが重要。
移動ドはそれが無意識というか自動的に出来ちゃう。
固定ドはその役割を一切無視しちゃういうから本当にもったいない。
ただ機械的に音楽を捉えとるってことだでね。
そんな機械的な音楽ならAIにやらせとけばいいんよ。
移動ドでは役割の名前であるドレミファソラシドは主音と呼ばれるドからどれだけ離れた音であるかで決まる。
主音はキーのアルファベットの音のこと。
キーD♭はD♭の音をドと考えるからEの鍵盤はドから半音3つ離れた音。
ドから半音3つ離れた音をミ♭と呼ぶ。
で、主音から半音4つ離れた音がミと決まっとる。
だでキーCの場合、主音であるCからみてEは半音4つ離れた音だからミになるって訳。
移動ド頭というのはこんな風に同じ鍵盤でも同時に2つのことを考えとる。
だから難しいと誤解されちゃうんだらーね。
これが固定ドなら、
その音はミ!ただのミ!しか考えんでいいから一見簡単に感じちゃう。
だから固定ドの人の方が圧倒的に多い。
でも、だからコピーしかできなくて悩んどる人も多いんよ。
本来、ドレミファソラシとは主音のドからの相対関係で決まる階名だで、チューナーが指す音の名前とは一切関係がない。
つまり、固定ドというのは明らかな間違いなんけどね。
アメリカとかドイツとか他の国は移動ドが普通なんけど、日本は固定ドが圧倒的に多い。
だで日本だとプロのジャズミュージシャンでも固定ド的な言葉を使う人は少なくない。
でもプロなら絶対に音の役割を意識しとる。
子供の頃からの習慣でEをミと呼んどる人でも、それがこの曲でどういう意味なのかを考えられとるから固定ドでも自分でやる分には問題がない。
でも初心者にとって固定ドのデメリットが実感できとらんから、未だに固定ドで教えてしまう。
クラシックの人の多くは特殊な教育を受けない限り固定ドになっちゃう。
だで当然なんの疑いもなく固定ドで教えちゃう。
現状、日本では音楽の先生のほとんどが固定ドで教えちゃうから絶望的に固定ドの子どもたちが増える。
だで日本は世界的に有名なミュージシャンが少ないんかもな。
移動ドならドレミの役割は常に一緒!
すんげーシンプルなんけどね。
単なる周波数で決められた音名をドレミで呼んじゃったら、せっかく見ただけで一発で音楽的な役割がわかるはずのドレミが単なる機械的な名前と同じレベルになり下っちゃう。
固定ドってそういうもったいないもんなんよ。
そりゃいつでもド=C、レ=D、ミ=Eなら簡単だけどね。
でも、これがコピーしか出来ないって悩んどる人の最大の原因なんよな。
こんな環境の日本だと移動ドを身につけるのは難しい。
でもいざ身につけちゃえば細かい音楽理論なんか考えんでも音楽が見えてくる魔法みたいなもんなんよ。
誰でも移動ド感覚を身につけられるように、クラシック的な難しさとかを極力排除した新・移動ドシステムが
「炎上ジャズ移動ド!」
これを読めば誰でも移動ド頭になれるはず!
サンプルで最初の方だけ無料で読めるんで、騙されたと思ってそこだけやってみて。