有安杏果ちゃんがももクロから卒業する。
ただただ切ない。
この切なさはファンが抱く切なさとは違って同じ歌手としての切なさ。
だってワシ、アイドルファンじゃないでね。
ももクロとは我歴STOCKというフェスで対バンしたりしたけどすげーいい子なんよな。
アイドルでも本物ならすげーじゃん!って初めて思わせてもらったのがももクロ。
それがなければ今もやっとるアイドルプロデュースの仕事は受けとらんかったと思う。
ももクロちゃん達はステージ上はもちろん、バックステージでも本当に素晴らしいアーティストだったんよ。
本物ならアイドルもアーティストも関係ないんよな。
アーティストって名乗っとっても、どこがアーティストなん?って偽物も多いし(笑)
でもおじさんバンドマンがすげー!って尊敬しちゃうぐらいのパフォーマンスを何年も続けとるんだで体への負担はデカいはず。
たぶん喉も限界だったんだと思う。
対バンした時も有安杏果ちゃんの声はガラガラで辛そうだったけどすんげー笑顔で元気一杯に唄っとった。
その時も、喉を痛めとったらしい。
赤ちゃんの頃から歌って踊っとったらしく小学生の時にポリープの手術をしたぐらいずっと喉に爆弾を抱えとったみたい。
唄いたくても思うように唄えん、、、
この苦しさは同じ歌手として痛いほどわかる。
そーいやその子も身体中にテーピングしまくっとったもんな。
アイドル稼業はほんと過酷。
一緒に仕事した某人気アイドルグループを卒業した子に聞いたんけど、1ヶ月に2日しか休みがなくて毎日2時間のステージを2回ずつやって腰を痛めて卒業したんだってね。
ワシはもう25年、通算3000回のライブをこの唄いかたで絶唱し続けとるけど有難いことに声帯をいためたことがない。
でも女性シンガーやアイドルの子は声帯をいためる子が本当に多い。
ほぼ全員がボイストレーニングをやっとるのに。
逆にボイストレーニングに問題があるんじゃないかってすら思う。
ちなみにワシはボイトレを受けたことがない。
この声は生まれつきの天然モノ。
どっかで聞いた話だけど女性の2人に1人がボイトレ経験があるらしい。
別に歌手じゃないのに趣味でボイトレを習う人もおるんだって。
でもだからこそボイストレーナーってニセモノが多いんかもな。
身近な仲間にも海外にまで勉強しに行ったぐらい本気でやっとる本物のボイストレーナーもおるし、そこまでじゃなくても本気でいい歌を歌えるようになって欲しいと心から思って真剣に教えとるトレーナーもおるけど、単なる金を稼ぐためのバイトとして割り切ってテキトーにやっとるトレーナーも少なくないんよな。
お前が歌教えとるの?自分の歌すら歌えとらんのに!?
なんて人もおるとかおらんとか(笑)
実際にボイストレーナーやっとる友達がそう嘆いとったし、何を隠そう、このワシにもボイストレーニングの仕事のオファーがよく来るぐらいだでね(笑)
一度も習ったことも勉強したこともないワシにだ!(笑)
まあ、ももいろクローバーZクラスになればもちろんボイストレーナーも専業でやっとる人だとは思うけど、喉が潰れたことは事実だで、合うかどうかは人それぞれ。
実はワシの声帯は人間の2倍ぐらいの厚みがあるらしい。
15年前ぐらいに初めて行った耳鼻科の医者に「声帯が異常に腫れているから当院では手に負えない」って大学病院に飛ばされたんけど、腫れとるわけじゃなくこれが正常な大きさだってことで大学病院の先生にも悩まれたことがある。
異常に声がデカいのも喉が強いのもこの声帯のおかげだと思う。
そんなモンスター級の声帯を持っとるワシでも、こんだけ唄っとれば年に何回かは喉の調子が悪い日もある。
その時も声帯の異常じゃなくて、疲れがたまって痰や鼻水が絡んだり、扁桃腺がはれて声帯の振動が邪魔されるのが原因。
子供の頃から鼻炎持ちだし、扁桃腺も腫れやすい体質でもあるでね。
喉や体のケアもほとんどせずにここまでやって来たけど、一年前に生まれて初めてインフルエンザにやられた。
ただの風邪なら熱が40度近くあろうがステージに立ってきたけど、さすがにインフルでステージに上がっちゃマズイ。
結局、ライブを3本も飛ばしてしまい多方面に迷惑をかけてしまった。
その時から習慣にしとるのがミスト吸入。
「のどミスト」って吸入器がマジでスグレモノ。
家庭用のでかいのは持っとったけど、なかなか引っ張り出してこまめに蒸気を吸入するのは難しい。
でもこの「のどミスト」って携帯用の吸入器はポケットに入るサイズなのにすんげー細かいミスト(常温だけど)が出るもんで喉の奥まで吸入できるんよ。
電気屋に売っとる家電メーカーの携帯用吸入器は細かいミストじゃなく水の粒が大きいもんで喉の入り口までしか入らんくてあまり意味がない。
いつでもバッグとかポケットに入れといて喉が渇いたと思ったらすぐ数十秒吸引しとる。
値段も数千円だでボーカリストは是非買って毎日使うことをお勧めする。
通販生活でしか買えんみたいだけどね。
https://www.cataloghouse.co.jp/health_and_fitness/cold_prevent/1104455.html
通販生活は会社の姿勢からして大好き。
それに加えてこの冬からハナノアで鼻うがいも始めた。
この衝撃的なCMのやつだ。
けっこう勢いよく鼻に洗浄液をぶち込んでも全然痛くない。
口から出すのは最初は難しいけど反対側の鼻の穴から出すのはすぐ出来る。
それだけでもかなりスッキリする。
鼻うがいを毎日風呂に入る時にやるようになってからライブが続いても鼻と喉まわりの調子がいい。
どこの薬局でも売っとるでマジでお勧め。
洗浄器には2種類あるんけど左の新型の方が使いやすい。
さらに裏技としてハナノア専用の洗浄液じゃなくても薬局で普通に売っとるコンタクトレンズ用の食塩水が安くてオススメ。
慣れてくればシャワーのお湯だけでも出来るようになるし、塩をテキトーに混ぜるだけでも十分。
歌手は体が資本だ。
喉はもちろん病気になったら今みたいには唄えんくなる。
最近、親父からも
「その歳までいろんな人に心配や迷惑をかけて唄ってきたんだ。体壊して早死にしたら目も当てられん。どーせなら65歳まで唄い続けてみろ。男の人生は65歳までやったことで決まる。お前には金も地位も期待しとらん。ただ正しいことを唄い続けろ。」
なんてことを言われた。
親父の言葉はやせ我慢かも知れんけど、男のやせ我慢にはやせ我慢で返すのが男同士の礼儀。
この言葉を真に受けて、65歳まで唄い続けたる。
親父に逆らい続けた人生だけど、今からはこの親父の言葉に従って生きたい。
去年はいろいろあったこともあって、親父とのことを初めて唄にした。
世界中の子供達のサンタになりたい。
ワシの人生を全う出来るように本気で体のことをケアせんとな。
この動画はカミさんが同じステージの上から自分のスマホで撮影したスティーブンタイラー@武道館。
現在スティーブンタイラーは69歳。
ワシの25歳も上。
そんでワシはバンドを始めてから25年。
やっとスティーブンの半分ってこと。
まだまだベテランぶったって仕方ねーんよ。
まだまだケツが青い若造だ。
最低でもあと25年はバリバリ唄えるように今年は20キロ痩せようと思う。
20キロ痩せても100キロだけど(笑)