歌手は子供が出来ると子供の歌を作る。

 

それはメデタイことだし幸せな気持ちにもなる。

 

そんでたいがいその歌手の曲で一番よかったりもする。

 

 

でもうちには子供がおらん。

 

だで子供がおらん歌手の唄を作った。

 

 

唄うたいはどんな事でも唄にして共に生きるしかない生き物。


ワシの心の奥にずっと眠らせとったこのテーマをやっと唄にできた。
 

まだ消化できた訳じゃないけど、唄にする事で一歩前に進めそうな気がしとる。

 

 

唄にすることでいつでもその時の気持ちを引き出せる。

 

音楽はやっぱタイムマシン。

 

 

二人でまたこのテーマに向き合いたいから、今年最後のプライベートパーティーとも言えるレレチャリで初披露した。

 

そういえば親父との関係を唄にしたのも始めてかも。

 

 

 

 

「サンタクロース」

 

パチンコのテレビゲームをサンタさんにお願いした
でも僕の枕元には本物のパチンコ台
妹たちには色黒で不思議な顔のミッキーマウス
上の子は喜んだふりしたけど末っ子は泣き出した

 

もちろん僕は知っていたよサンタクロースが誰なのかは

 

いつか僕もサンタクロースになれるもんだと思ってた
いつか僕も普通のサンタになっちゃうもんだと思ってた

 

あの日、僕に本物のパチンコ台をくれたサンタさんは
今じゃ姪っ子たちにお爺ちゃんと呼ばれて目を細めてる

 

それを見た時、初めて知ったよサンタクロースの本当の意味を

 

サンタクロースになれなければお爺ちゃんにもなれないんだ
だけど僕はサンタクロースにサンタクロースになれなかった

 

だから僕は世界中の子供達のサンタに
いつの日かなれるように今日も唄を唄うよ
そして僕はあなたのたった一人のサンタに
いつか絶対なるから今夜も僕の唄をきいて

 

僕が君のサンタさ
君が僕のサンタさ

 

いつか僕もサンタクロースになれるもんだと思ってた
いつか僕も普通のサンタになっちゃうもんだと思ってた

 

 

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44年前と同じ顔(笑)
 
 
大人になって結婚すると子供が出来るのが普通とされとる。
 
この「普通」にだいぶ苦しめられてきた。
 
特にカミさんはワシ以上に。
 
でも今はいろんな生き方があっていい。
 
多様性の時代だ。
 
 
この唄はカミさんへのラブソングだけど、意図せずにサンタクロースになっちゃってあの頃の熱い気持ちを忘れかけたバンドマンにも贈らせてもらう。

子供がおってもおらんくても、若い時の熱い気持ちは死ぬまで持っとりたいでね。


ゴリラ人間ズのメンバーに「ジャズにしてくれ!」ってこの動画を送ったら絶賛してもらえてちょっと涙出た。

自分としてもかなり勝負をかけた唄だったもんで張り詰めた気持ちがちょっと緩んだ。
 
 
そういえば、サッチモも子供おらんだよな。
 
たしか4人ぐらい奥さんおったのに一度も。
 
だで、いまでも世界中の子供達のサンタクロースなんかもな。

ワシも含めての。