歌手は子供が出来ると子供の歌を作る。
それはメデタイことだし幸せな気持ちにもなる。
そんでたいがいその歌手の曲で一番よかったりもする。
でもうちには子供がおらん。
だで子供がおらん歌手の唄を作った。
唄うたいはどんな事でも唄にして共に生きるしかない生き物。
ワシの心の奥にずっと眠らせとったこのテーマをやっと唄にできた。
まだ消化できた訳じゃないけど、唄にする事で一歩前に進めそうな気がしとる。
唄にすることでいつでもその時の気持ちを引き出せる。
音楽はやっぱタイムマシン。
二人でまたこのテーマに向き合いたいから、今年最後のプライベートパーティーとも言えるレレチャリで初披露した。
そういえば親父との関係を唄にしたのも始めてかも。
「サンタクロース」
パチンコのテレビゲームをサンタさんにお願いした
でも僕の枕元には本物のパチンコ台
妹たちには色黒で不思議な顔のミッキーマウス
上の子は喜んだふりしたけど末っ子は泣き出した
もちろん僕は知っていたよサンタクロースが誰なのかは
いつか僕もサンタクロースになれるもんだと思ってた
いつか僕も普通のサンタになっちゃうもんだと思ってた
あの日、僕に本物のパチンコ台をくれたサンタさんは
今じゃ姪っ子たちにお爺ちゃんと呼ばれて目を細めてる
それを見た時、初めて知ったよサンタクロースの本当の意味を
サンタクロースになれなければお爺ちゃんにもなれないんだ
だけど僕はサンタクロースにサンタクロースになれなかった
だから僕は世界中の子供達のサンタに
いつの日かなれるように今日も唄を唄うよ
そして僕はあなたのたった一人のサンタに
いつか絶対なるから今夜も僕の唄をきいて
僕が君のサンタさ
君が僕のサンタさ
いつか僕もサンタクロースになれるもんだと思ってた
いつか僕も普通のサンタになっちゃうもんだと思ってた