まあ、生きとれば誰にだって悩みはある。

のほほんと生きとるゴリラにだって人並みの悩みはある。

 

まあ、よくある地元を離れて暮らしとる長男あるある問題だけど、最近かなり外堀が埋められてきとって頭が痛い。

親もだいぶ高齢になってきたし、もちろん親の老後の面倒を見る覚悟もある。

でも親の仕事を継ぐかどうかは別の話。

その前に、その仕事をやるには保育園からやり直して人格を作り変える必要があるぐらいワシにとっては向いとらん仕事だで現実的に無理な話だけど。

 

そもそもワシには子供がおらん。

この跡継ぎ問題は万が一ワシが稼業を継いだところで何の解決にもならんだよ。

お袋は我が子可愛さで言ってくれとるのは分かっとるんけど、それを言ってくるのは結構残酷な話だと思う。

 

子供がおらん夫婦ってのは、次の代に夢をたくすことが出来ん。

もちろん孫とかひ孫の成長を見て目を細めることも叶わん。

 

だで自分らの代を死ぬまで現役として満喫し続けるのが人生の生きがいなんよ。

生きとる間は引退できず死ぬまで現役でおらんといかん点では天皇と同じ(笑)

 

ワシの生きがいも嫁の生きがいも尊重し合って夫婦二人で幸せな人生を送りたい。

 

当然のことながら、「唄」がワシの生きがいであり、生涯をかけて貫きたい「仕事」は「唄」しかない。

もう四半世紀近くこうやって生きてきとるんだで、今更変わる気配もないし、変える気もさらさらない。

 

ワシの人生はワシの人生。

二十歳の頃からずっと闘い続けとるし今後も一生かけて自分と闘い続けるしかない。


人生大丈夫ンブンブン。


 

もちろん、「唄」で食っていくのは本当に難しい時代になったことも十分わかっとる。

でも他に別の「本業」を持ちながら音楽をすることは嫌なんよ。

バンドマンには看板になる立場とそうじゃない立場があるんけど、看板にしかなれん男がバンドをやってメンバーを巻き込む上での礼儀みたいなもんかな。

 

「プロ」とはソレだけで食えるかどうかより、ソレ以外を「本業」にせんという決意。


これに尽きると思う。



こんな悩みのおかげで、「仕事」として唄うという事と改めて向き合えたし、もっともっと必死こいて頑張っていこうって思えた。


ありがとう、お袋。