ワシは誰かの熱狂的ファンになるとか何かの盲目な信者になるとかの気持ちが圧倒的に欠落しとる。
ファンや信者に支えられんと成立しにくい仕事をしとる人間としては致命的かも。

でも、ワシはそれでいいと思っとる。
自分を曲げて迎合した時点で表現は表現じゃなく商売になるんだで。


あるパンクバンドのボーカルやっとる後輩から熱烈すぎるメッセージが送られてきた。
「判治さんの事が好きなので、匿名ではなく言いたい事書かせてもらいました」と。

そいつにとって、ハンサム判治というアーティスト名で三宅洋平の選挙応援したのが許せんかったらしい。

「俺はあなたの歌を聴いた今のバンドのメンバーにもう一度バンドをやろうと言われた。
そして、俺もあなたの歌を聴いて、感動してバンドを再開した。そして今回、幻滅した。
選挙活動に売名を絡めたスタンスが許せない!私が好きなあなたには歌で勝負してもらいたかった!あなたはもうアーティストではない!政治活動とチャリティーで弱い人を助けて自己陶酔しているだけだ!危険な思想に加担した男だ!政治に関わるなら自分が政治家になればいい!あなたがアーティストとして三宅洋平を支援した事により1人のファンがショックを受けた事は事実だ!」

的な内容の長文ブログのアドレスを突然送りつけられた。

何でこいつから突然こんなこと言われんといかんの?ってカチンと来たけど、しっかり読んでちゃんと返事をした。
本来ならこんな失礼極まりないメッセージに応える必要もない。
だってワシ、何も悪い事やっとらんもん。
自分には到底できん事に命をかけて挑んどる仲間を応援しとるだけだで胸を張って返事をした。
あと、あまりに愛の裏返しが強すぎたもんでほっとけんかったってのもある(笑)

そしたら、実はそいつは熱心な創価学会員で公明党の応援活動を何年もやっとる本気の選挙活動家であることを告白された。
公明党が連立与党としてキャスティングボードを握れるようになるまでに50年くらい時間がかかっとるらしく、そいつ自身も野党時代から何年もかけて名もなき一人の公明党員として地道な選挙活動を続けとるみたい。

そんな人間にとって選挙フェスのような新しい選挙活動は、その長年の苦労や思いを踏みにじるもので許せんことなんだって。

それぐらい三宅洋平の選挙フェスの影響力がデカくなっとるってことだのん。

急に攻撃の矛先をワシへ向けたのも、選挙フェスのステージで名前を掲げて自分をさらけ出しとるワシを見て、心に火をつけられて悔しくてモヤモヤして頭に来て我慢できずにわざわざケンカを売るような形で伝えてきたみたい。




結局、ワシ、ちゃんと唄で勝負出来とるってことじゃん(笑)
聴いてくれた誰かの心を揺さぶるのが唄の役目だと思っとる。
喜怒哀楽なんか何でもいいんよ。感情がブルブルしてくれたんなら嬉しい。
どの感情だろうが同じ涙が流れるんだでね。

でも、やっぱり創価学会の人たちも相当動揺しとるんだって改めて感じた。
生まれた時からずっと創価でずっと信じてきた理想と、今の公明党の現実にギャップがありすぎるんだと思う。

そいつが言うには、公明党員は外部の人間と政治的な議論をしないことになっとるので、今回政治のことでワシに噛み付いたのが生まれて初めてなんだって。
逆に言えばそれぐらい今の政権与党がやろうとしとることがヤバいってことの証拠だとも思う。


結局のところ、ほとんど全ての個人に対する批判は、嫉妬やコンプレックスから生まれる。
売名って批判する人は自分が売名したいって心の表れかもしれんし、政治的発言がウザいって批判する人はそんな当たり前な発言すら出来とらん自分に対する自己嫌悪なんかもね。


実は別の複数の創価学会員からもメールをもらっとる。
「YouTubeで選挙フェスでの判治さんのライブを見て自分も三宅洋平って人に投票しようと思いました。
公明党以外の候補者に投票しようなんて思ったのは生まれて初めてなので自分でも動揺しています。」
的な内容のメッセージ。

ワシの唄が選挙フェスにとって少しは力になれたんだって実感できて嬉しかったと同時に、本当に、今、政権与党はヤバいことをやろうとしとるんだって思わざるを得んくて怖くなった。



先週の渋谷ハチ公前の選挙フェスにも創価大学の有志が来てくれて、ステージで「本来なら公明党支持者のはずなんですけど、ちょっと無理です。指をくわえて権力を暴走させるわけにはいかないのですよ。なんで今、創価学会は、公明党は、安倍さんとグルになって好き勝手をやっているんでしょうか?権力を批判しない宗教は宗教じゃない!自分の信仰を、自分の人生を、自分の幸せを、組織の意思だけに任せるのは終わりにしましょう!」
なんて創価学会員としては最大のタブーを犯す発言を勇気を振り絞って叫んどる姿に涙が出てきた。

ワシは無宗教で自分が神だと思っとるような罰当たりな人間だけど、創価学会の人とは何かと縁があって、友達にも創価学会員も多い。
創価学会の家庭に生まれた人っていい奴が多いんよな。
いい奴すぎてのめり込んじゃっとるイメージもあってたまに心配になるけど。

長文ブログを送りつけてきたバンドのボーカルもそうだけど、やっぱり今まで信じてきた理想と現実のギャップに相当な動揺があるみたいだ。

ワシがいろいろ疑問をぶつけてみたら動揺しながらも「政治はキレイごとじゃない!」なんてパンクスのくせに物分かりのいい事を言ってきたもんで

「宗教こそ理想論とかキレイゴトを貫くもんだと思っとる。
それが出来んくなったらそれはもう宗教じゃなく営利団体だと思う。」


って伝えといた。

表現者も同じ。

理想を曲げて迎合したらそれはもう表現者じゃなく商売人。

商売人として唄をうたうつもりはない。


「東京選挙区の竹谷さんは当選確実なんだで、三宅洋平に投票してもいいんじゃん?」ってダメ元で言ってみたけど

「竹谷氏へは会社として支援しており、当選は確実なのですが、共産に得票で負ける訳にはいかないので!」と固い決意だった。

今の公明党がそいつが信じてきた創価学会の理想を貫けとると思えるなら、それでいいと思う。
そこは外部の人間には理解できんことだでね。

そこまで固い決意ならワシごときに噛み付いとらんで、同じ創価学会員であるデフテックのマイクロくんを見習って自分もアーティストとして名前を出して公明党の応援活動をやればいいのにって思う。

意見は合わんくてもお互い日本のことを真剣に考えとるってことは同じなんだでね。




このやりとりの中、与党は批判されるのが仕事だって与党支持者自身が教えてくれたもんで、ワシも自信持って安倍政権を批判させてもらう。


めちゃんこ長いラブレターをもらったもんで、ワシも長文で応えさせてもらったよ。
熱心な創価学会の人とこんなキワドイ話題をがっつり話できる機会もそうないもんでいろいろ勉強になってよかった。
都市伝説マニアとしては創価学会という巨大組織の内情を少しでも知れて興味深かった。
パンクバンドやっとる奴が創価学会の真面目な信者ってのもなかなか興味深い。
まだまだ質問しまくるつもりだで覚悟しとけよ(笑)

創価学会についてこんなこと書いちゃっていいの?的なタブーってあるじゃん?
ワシは周りに創価学会の友達も多いんけど、それでもやっぱあんまり踏み込んだ話はしたことなかったし。
でも、そーゆー垣根を壊したいもんであえて書いた。

こんなことも三宅洋平が掲げとる「自分らしくあれる社会」につながるんだと思っとるよ。


※政権与党は批判するけど、創価学会を批判しとる訳じゃないもんで誤解せんでね!