大勝軒のお家騒動をハンサム判治がぶった斬る
http://ameblo.jp/hanzi/entry-12105694200.html

の続編。


月に何度か池袋で仕事がある。
その仕事場のすぐ近くに滝野川大勝軒という20年前にワシが大好きだった東池袋大勝軒の流れをくむ大勝軒がある。

現存する中でワシのナンバーワンというかオンリーワンの大勝軒がここ。

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2016年1月7日、池袋仕事始め。
もちろん入り時間前にもりそば中盛りをガツンと!

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で翌日も池袋で仕事だったもんで入り時間にもりそば中盛り(笑)


2日連続で同じ店で同じメニューを食うなんて。。。

「ハンジさん、そんなに大勝軒は美味いんですか?」

って聞かれる。

でもワシにとって大勝軒というものは美味いとか不味いとかじゃなく、

「食いたいか?食いたくないか?」でしかない。


20年以上前に、山岸マスターが元気な頃の東池袋大勝軒に通っとった。

当時は2時間待ちが当たり前の全盛期で、ラーメンを食うために2時間も並ぶというありえんハードル。

それでも何故か並んでも食いたくなるのが大勝軒だった。

当時も「そんなに美味いの?」って聞かれたら「わからん、でも食いたい」って答えとった。

あの正体不明の「大勝軒食いたくなる症候群」がこの滝野川大勝軒に感じるんよ。

他の大勝軒では1ミリも感じられんのが悲しい。


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年末、最後の池袋の仕事の日に、大勝軒食い納めしようと思ったら定休日でガッカリ。

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で仕方なく、同じ本店の経営らしい、南池袋大勝軒に行った。

残念ながら南池袋大勝軒はワシの中での大勝軒ではなかった。


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今の本店である東池袋大勝軒も昨年末に久々に行った。

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ワシが通っとった頃にはこんな正体不明な調味料なんかなかったはずなんけど(笑)

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今の本店なのに、ワシが思う大勝軒じゃないのが悲しい。


で、この悲しい現象の理由を考えてみたらすぐ答えが見つかった。

人間の味覚というのは体調によっても変わるし、何よりも年齢によって味の好みが変わる。

これが答え。


ラーメンの神様と呼ばれた山岸マスターは何十年も大勝軒でラーメンを日々進化させながら作り続けた偉大な人。

当然、創業した時の味と引退する頃の味は絶対に全然違うはず。

ワシが通っとったのは上京したばっかの1992年~1997年ぐらいだで山岸さんがまだ50代後半ぐらいの元気だった頃の味。

たぶん大勝軒の全盛期の味。

で、山岸さんも年齢があがるにつれて、例えばカルビよりハラミが好きになっていつかロースが好きになるのと同じで、晩年はおそらくあっさり系を好む味覚になっとったはず。

今の本店とか、分裂騒動の対抗勢力の中心であるお茶の水大勝軒は山岸さんが晩年に引退してから味の監修をしたらしい。

これがワシの中で今の本店やお茶の水がしっくりこん理由だと思う。

だって山岸さんの最晩年の味は知らんもんな。

どっちが優れとるかじゃなくて馴染みがあるかどうかの話。



で、ワシが今、愛しとる滝野川大勝軒は1995年創業らしい。

つまりワシが通っとったまさにその頃に独立開業して独自の道を進んできた唯一の店って事。

滝野川で開業してから20年の間に味も変わっとるはずだけど、その味の変化がワシの味覚の変化のベクトルとたまたまマッチしとるって事だと思う。


滝野川大勝軒はこのまま独自な道を進んで欲しい。

同じ経営の現二代目本店の味の方向に引っぱられん事を強く願う。

できれば店長さんが独立してもっと自由にやってくれたら最高だ。

あんまり人気になって並ばんと食えんくなったら嫌だけど、もうちょっと繁盛してもらわんと心配だで、しつこいぐらい滝野川大勝軒を推させてもらう。


※滝野川 大勝軒
〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-32-2 小泉ビル1F
03-6914-2070
11:00~22:00
※スープなくなり次第終了
定休日 月曜日





3月9日リリースのHANZI BANDのデビューアルバム「横綱バンジージャンプ」に収録の「砂の時計」は15年前の自分との対話の唄。
ハンサム兄弟で年間150 本以上の全国ツアーを何年もやってアングラシーンで大暴れしたり、デブパレードでメジャーデビューしてメディア露出が一気に増えたり、そんな振れ幅の広い経験を経て今のワシがおる。
メジャー経験もないくせにメジャーをバカにしとった頃の自分と、実際にメジャーで勝負しに行って周りに笑われた時の自分、そして、それを経た上でも唄うことを選んだ今の自分の唄。

久々に滝野川大勝軒を食って20年ぶりに大勝軒への愛が爆発しとる今のワシにしっくりくる唄。