最近やたらと「プロに仕事をタダでお願いする事の失礼さ」についての記事をよく目にする。

正直どーでもいいしダサい。
本物のプロならそんなどーでもいいこと気にせん。

なんて書いたら怒られるで絶対に書かんけど。(笑)

でもみんなが知っとるような超一流のプロには滅多な事がない限りタダで仕事を依頼せんじゃん?
もしそんな依頼があったとしてもその依頼に何か感じたらサクッと引き受けちゃうのも本物のプロだと思うし。
単にまだそのレベルじゃねーって事。

どーでもいい事を気にする前に自分の道を突き進むべし。
少なくともその道を10年20年ぐらい追求し続けてから文句を言った方がいい。


要は金じゃねーんよ。
その依頼に何かを感じて自分がやりたいって思えれば引き受けるし、何も感じずやりたいって思えんければ断るってだけのシンプルな話。

「判治大介」が全開で唄ってくれたらこのイベントが最高になる!
そう熱望してくれとるのが伝わればギャラなんか関係なく喜んで引き受けちゃうことが多い。

逆に「誰でもいいけど当たり障りなくライブできる人」が欲しいってだけの依頼は面白くないからよっぽどギャラが良くなければ断る。

まあ、そんな当たり障りのない「お仕事」の依頼はワシには来んけど(笑)


そもそも、音楽でいう「プロ」って一体何だ?
一般的には音楽を仕事にして食えとる人がプロの音楽家だと認定されとるけど、本当にそうなんか?

自分らしくない音楽を「お仕事」でこなしてお金をもらうことがプロって言えるんか?
好きでもない依頼主から譜面を渡されてその通りに演奏するバックバンドの仕事だけをやって食っとる人はプロの音楽家って言えるんか?
教えたくもない生徒に楽器とかボーカルの技術を教えたり、プロデュースの仕事でお金を稼ぐことがプロの音楽家と言えるのか?

本当はやりたくないバイトをやってお金をもらうのと何が違うんだ?

なんて思ったり(笑)


根っからのバンドマンであるワシにとってバックバンドは「バンド」じゃないと思っとる。
ただ依頼主に要求された通りの音楽を演奏するだけの「お仕事」ミュージシャン。
その「お仕事=バイト」でお金をもらえるって人はそれなりの技術を持っとることは確かだけど、ただそれだけの話。

ミュージシャンにとって一番重要なのは他に代わりがないかどうかって事に尽きると思う。
まあ、本物のプロミュージシャンは譜面通りプレイしたとしても、その人の色とか味が出まくるもんだけど。

たとえ食えとらんくても、誰かにとって独特で他に代わりがない唯一無二なミュージシャンにしか興味がない。

そういう人を本物の「プロミュージシャン」って言うんだと思う。

ワシも一生そう在りたい。


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久々に共演したノリボーン(ex.GQ06、tape me wonder、pwbe)がすげーよかった。
実はあんまり好きじゃないアコースティックイベントだけど久々に燃えた。
いい年の取り方しとるって思ったわ。

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もちろんその後に唄ったワシはもっと最高だったけど。(笑)
久々のシッティングライブでアダルトな雰囲気(笑)



ノリに対抗したくなったのか普段のサービス精神満載なハッピーなオープニングは捨てて、ダークサイドハンサムで攻めてみたり。

初っ端からキーワード「殺」の3連発はかなりレア(笑)

もうあの頃を共に闘った仲間のほとんどが現役を半分引退しちゃっとる。
数少ない生き残っとる戦友として、まだまだ意地を張りあいたい。


ミュージシャンの中でも歌手ってのは特に不思議なもんだと思う。
声が出る人なら誰もが経験したことがある歌という行為を、自分はその道のプロだって胸を張る潔さと狂気。
狂っとる奴しか長年唄い続けられんのはそーゆーこと。(笑)



そーいや「食えとる」っていったいいくら稼げばいいんだ?

実家暮らしなら月に10万も稼げれば食えるけど、100万稼いでも足りん浪費家もおる。
独身か所帯持ちかでも生きるために必要な金額は全然違う。

結局、プロかどうかっつうのは金をいくら稼げるかどうかなんか関係ないって事か。


くだらん事にとらわれずに「誰かにとって唯一無二な存在」を目指すしかないんよな。


あーまたダセーこと書いちまったぜ!(笑)



ワシ自身、タダでもオモロイ仕事なら引き受けることも多いけど、逆に楽器や機材とか制作をプロの方にサポートしてもらっとったり、バンドメンバーにも金銭的な還元もできとらん立場だで偉そうなことは言えん。

でも、自分と関わることで面白いことを味わってもらえる自信はある。
だで、もっと面白いことが出来るように頑張るだけだ。



「追記」

震災後に2つのバンドを始めた。

「HANZI BAND」と「ハンサム判治と自転車操業ズ」って名前から、どっちもワシのバックバンドだと思っとる人もおるかもしれんけど、全然違う。

ワシは「バンド」でステージに立つ時は、メンバー全員が自由自在に自分のプレイをかましまくって化学反応を起こすことしか望んどらん。
それが出来んって頭の固いミュージシャンとは「バンド」はやれん。
譜面を書いて具体的にプレイを指示する気もないし、そもそも譜面なんか書けんどころか読めもせん(笑)
つまらんバックバンドとやるぐらいだったら一人でステージに立った方がよっぽどいい。

どっちの「バンド」も最高なメンバーに恵まれとるし、同じ曲をやる事もあるけど意味は全然違う。


来週の3連休にこの2つのバンドのライブが立て続けにある。
なぜ今この2バンドを同時進行でやっとるんか見ればわかってもらえるはず。



7月18日(土)は南青山レッドシューズでHANZI BAND!
「第3土ヨー日」というレッドシューズの激アツロックイベントにHANZI BANDで初登場!
しかもチャージ無料!
出番は22時ぐらい!




7月20日(月・祝)は下北沢CAVE-BEで自転車操業ズ!
ウクレレ大使プレゼンツの東北にウクレレで元気を届けるためのチャリティーイベント「レレチャリ」のライブハウス番外編!
18時オープンでウクレレワークショップやオープンマイクやゲストライブとか盛りだくさん。
大トリの自転車操業ズは21時すぎぐらいから!
チャージ2000円でイベント収益はウクレレ大使活動に使わせてもらっとるもんで協力頼むぜ!